1 日時 令和3年3月15日(月)15時00分から17時00分まで
2 場所 三重県津庁舎 6階 大会議室
3 概要
部会の設置趣旨や経緯、募集定員総数の策定手順について確認後、募集定員と公私比率の推移、中学3年生の進路希望、中学校卒業者の進路状況の推移等を資料として、平成30年2月に当部会が示した提言をふまえたこの3年間の状況について検証を行いました。
主な意見は次のとおりです。
○保護者の立場からすると、県立は定員が減ってきているのに、私立はなぜ減らないのかという思いであ
る。提言にある「県民の理解が得られるように」とは、なっていないのではないか。
○三重の子どもたちのためにどのような教育がよいのか、環境がよいのかについて、県民の理解が得られる
よう県立私立がともに建設的な議論をしなければならない。
○生徒は、7月まで部活動に没頭している。夏以降、学校体験や説明会を経て自分の進路が定まってくる。
進路決定に際し、通学方法や通学時間、部活動も大きな要素である。
○人口減少期に入り定員を減じていく中で、学校を閉じるということについて、県立高校は何校かの1校を
閉じるということだが、私立高校の場合は、1事業所を閉じる、つまり廃業ということになる。私立高校
が果たしてきた役割を認め、民間活力の活用という意味においても、私立高校の存続に理解を示して欲し
い。
○通信制高校は、オンラインでの活動をうまく取り入れ、子どもたちのニーズに合わせて効果的な活動を進
めていることから、需要が高まっているように思う。全日制高校は、対面でしかできない活動を強みと
し、特色ある取組や活動を進め、学校の魅力を高めていくことが必要だと思う。
○県外や通信制への進学を選択する生徒が増加している状況をふまえ、生徒のニーズを捉えることが大切で
ある。
○生徒数が減少する中、公私比率が現行のままであるとすると、私立高校にとっては大変厳しい。県北部で
は、私立の比率が比較的低いので、他地域よりも厳しい状況にあると思う。また、地域ごとの方向性にあ
る「やや高く」「やや低く」について、「やや」とはどの程度なのか、今後、考慮しながら議論を進めて
ほしい。
○地域によって学校数や規模、生徒数などの状況は異なっていることから一律の規準で地域間を比較するこ
とはできない。県立高校と私立高校が今後も公教育を担っていくために何をしたらよいかという議論をす
べきである。
○私立高校の授業料実質無償化の影響はどの程度あるのかという点もふまえながら議論を進める必要があ
る。保護者にとっては、受験料や入学時の一時金も負担となる。
○県立私立を問わず、子どもたちがどこで学びたいかを最優先に議論を進めたい。
○12月の進路希望調査は、学校説明会などをとおして高校について理解し、学校の進路面談などを経て自
分の進路をしっかり考えたうえでの、最終的な進路希望が反映されている。この希望を実現するために募
集定員を策定することが必要である。
○県外への進学者が一定数いることから、県外へ進学している状況をふまえ、県内の高校の一層の魅力化を
図ることが重要だ。