1 日時 令和7年2月17日(月)19時00分から20時55分まで
2 場所 三重県伊賀庁舎 大会議室
3 概要
当協議会における「令和5年度のまとめ」や、地域の中学生・保護者へのアンケート結果など、こ
れまでの協議をふまえ、15年先の伊賀地域の県立高校の学びと配置のあり方を見据えながら、令和
10年度以降に想定される当地域の県立高校の学級減への具体的な対応の方向性について協議しまし
た。
主な意見は次のとおりです。
≪検討するうえで大切な視点について≫
○ これまでにも当地域では、その時代にあった学びを提供するために高校を統合して伊賀白鳳高校や
名張青峰高校をつくってきた歴史がある。それぞれにいろいろな方の思いがあったが、一番大切なの
はこれから高校生になる子どもたちに焦点をあてて考えることである。
○ 科学技術の進歩は早く、最新のことを学んでもすぐに古くなってしまうこともあるため、あらため
て数学や国語など基礎的な学びも大切であると感じる。時代や地域に合わせて変えていく部分と普遍
的な部分は何かを考えていきたい。
○ 職業系の高校においても多くの生徒が進学しており、専門と異なる分野に就職したり、将来転職し
たりする場合もあることから、基礎学力をしっかりとつけてくれる高校が多いほうがよい。
○ 他地域へ流出する割合が高いことは当地域の課題だが、上野高校の学科改編により、地域全体とし
てもその割合が減ったとのことなので、地域の高校の魅力を高め、地域の子どもたちが地域で学べる
ようにしていくことは大切である。
○ 北部と南部の行き来の便がよくないため、他地域への流出を防ぐためには、伊賀市と名張市に普通
科を1校ずつ配置して、その中に専門学科や総合学科の学びを入れながら柔軟に対応していくのがよ
いのではないか。
○ 学びの選択肢を維持していくため、これまでの枠組で固定的に考えるのではなく、関連性のある学
科を組み合わせて新しい学科を作ることなども、検討してはどうか。
○ 学びの多様性の維持も大切ではあるが、高校に通うことすらしんどい生徒、大勢の中ではなじめな
いが少人数なら何とか学校に来ることができている生徒など、子どもたちの個別の状況に応えていく
視点も大切にして協議を進める必要がある。
○ 地域の子どもたちのニーズである多様な学びの選択肢の維持、学校行事や部活動の充実などを保障
するためには一定規模の高校が必要である。その一定規模の高校の中で、多様な子どもたちの学びの
保障や交通に係る課題について、どのように応えていくかを考えていくことが大切である。
○ 高校の数が減ったり、学科が絞られたりすることが想定されるが、増加傾向にある外国につながり
のある子どもたちや不登校を経験した子どもたちなど、多様な子どもたちを受け入れられる高校が伊
賀地域にあってほしい。また、このことについては、県立高校として応えていくべきなのか、私立高
校も含めて総合的に見ていくべきなのかも考えていく必要がある。
○ 多様な子どもたちの学びを保障するために、単位制の全日制高校に通信制課程を併設することはで
きないか。全日制課程で修得した単位を生かして通信制課程に転籍して卒業し、次のステップに進む
ことができるとよい。
○ さまざまな理由で義務教育の機会を十分に得られなかった人のための「夜間中学」と、不登校やそ
の傾向にある人のための「学びの多様化学校」の2つの機能をもった県立の夜間中学校(みえ四葉ヶ
咲中学校)が、令和7年4月に新しく津市に開校する。当地域においても、多様な子どもたちを受け
入れる機能を持った高校を、何らかの形でつくっていくことも考えられる。
≪具体的な学びと配置のあり方について≫
○ 15年先の1学年の総学級数が11~13学級と現在の約半分となるのであれば、一定規模や多様
な学びを維持するために、普通科高校や専門高校といった考え方ではなく、学びをどのように残して
いくかを考える必要がある。例えば、尾鷲高校のように1つの高校の中にコース制の普通科と商業、
工業などの専門学科を設置することも考えられる。
○ 当地域の高校卒業者の進路状況をふまえると、総学級数が13学級であれば、大学進学のニーズに
応えるための6学級規模の高校と、就職と専門学校などへの進学ニーズに応えるための7学級規模の
高校の2校となるのではないか。
○ アンケートの結果から、子どもたちは部活動や学校行事の充実を重視しており、そのために一定規
模が必要であることをふまえると、総学級数が13学級であれば、この地域の高校は2~3校となる
のは致し方ない。
○ 15年先の学級数から考えると高校は2校となり、それをどのように配置するのかを、学びや機能
と一緒に考えることが必要である。その際、どこかの高校に集約すると、既存の校風に合わせてしま
うことになるので、新たな場所、校舎、制服で、全く新しい高校をつくってほしい。
○ 15年先の総学級数は分かっているので、それに向かって考えていかなくてはならない。新しい校
舎の新しい学校ができるのが理想である。
○ 時代によって必要とされる学びや機能などのソフト面は変化するが、校舎の新築や建替えなどのハ
ード面は10年先を見据えた計画が必要となることから、どの場所に集約するのかを早期に打ち出す
必要がある。
○ 当地域の中学校3年生の進路希望状況調査では、普通科の希望者数と専門学科・総合学科の希望者
数が、概ね半分ずつとなっている。このことから、15年先には、普通科と職業学科をあわせもった
総合高校を伊賀地域に2校配置していくのではないか。また、伊賀地域には、工業系の高等専門学校
や、私立の通信制高校があることもふまえて、どのような学びが必要であるかを考えていくことが大
切である。
○ 専門的な学びは普通科卒業後に専門学校や大学で学ぶことも考えられるが、高校卒業後すぐに地元
で就職してほしいという声もある。工業系で土木建築、情報、電子工学の3つ、商業系で調理と福
祉、美容服飾の3つで6クラス、残りが普通科で7クラスと考えてみたが、就職者の割合から考える
とアンバランスであり、13学級に収めるのはかなり難しいことが分かった。
○ 令和6年度の出生数を調べるとさらに減少することが分かっており、魅力ある学校とするために伊
賀地域に大きな学校を1校設置することを考えていく必要があるかもしれない。その中で、どのよう
に子どもたちの学びの選択肢を保障していくかが課題である。
○ 当協議会におけるこれまでの協議をふまえて整理した「令和7年度のまとめに向けた方向性」に基
づいて、次回、学級減への具体的な対応案を事務局から示していただきたい。