1 日時 令和6年7月29日(月)19時00分から21時00分まで
2 場所 三重県鈴鹿庁舎 46会議室
3 概要
「県立高等学校活性化計画」や、令和5年度に生まれた子どもたちが中学校を卒業す
る15年先までの鈴鹿亀山地域の中学校卒業者の減少の状況をふまえ、当地域において
15年先に求められる(実現したい)学びや、高校のあり方について協議しました。
また、地域の中学生や保護者を対象としたアンケート調査の質問内容や実施方法等に
ついて検討しました。
主な意見は次のとおりです。
≪鈴鹿亀山地域で実現したい学びや高校のあり方について≫
○ 当地域の県立高校の学びの選択肢がこのままであれば、15年先までにかなりの学級
数を減らさざるを得ない。しかし、四日市地域や津地域の専門高校へ一定数の生徒が流
出していることをふまえると、鈴鹿市内の高校に工業、商業、農業などの職業系の専門
学科を設置することで、学級数の減少を抑えることができるのではないか。市内の事業
所からも人手不足であるという声が大きくなっており、ぜひ設置を検討してほしい。
○ 大学進学を考えている中学生の多くが、四日市地域や津地域の普通科高校へ進学して
おり、以前と比べて神戸高校の魅力が低下しているように感じる。当地域の子どもたち
を地域に残していくための取組をするべきではないか。例えば、当地域に公立の中高一
貫教育校を設置するのも、ニーズがあれば1つの選択肢になりうるのではないか。
○ 部活動が充実していることは、高校を選択する際の大きな魅力の1つとなっている。
全ての高校が小規模化されて、十分な部活動ができなくなってしまわないよう、部活動
の活性化という視点も大切にしてほしい。
○ 工業高校を設置するには、施設整備のために多額の予算が必要となる。少子化が進む
中にあっては、既存の学科・コースの学びに予算を投入し、時代のニーズに沿った専門性
の高い学びを充実させるほうがよいのではないか。
○ 当地域に専門高校をつくったとしても、他地域の実績のある専門高校を上回る魅力が
なければ、近いというだけで生徒は選んでくれないだろう。
○ 人の役に立ちたい、地域の力になりたいと思っている地元志向が強い中学生は多い。
四日市地域や津地域へ進学する生徒も一定数いるものの、当地域の各県立高校のニーズ
は高いと感じている。
○ 令和2年度に就学支援金制度が拡充されたことにより、県立高校と私立高校の経済的
負担の差が小さくなったため、生徒は学校の特色をより重視して高校を選ぶようになっ
ている。県立高校の学びと配置のあり方については、私学の状況もふまえて総合的に考
える必要がある。
○ それぞれの学校が特色化・魅力化に取り組み、情報発信に努めているが、即効性のあ
る取組もあれば徐々に浸透する取組もある。今後も学校関係者評価委員会等の意見を聞
きながら、学校の活性化に取り組み続ける必要がある。
≪アンケートの内容や実施方法について≫
○ こども大綱がめざす「こどもまんなか社会」の視点から、子どもたちが新たな発想で
アンケートの設問を考えてもよかったのではないか。
○ 地域の中学生のニーズを把握するために、「鈴鹿亀山地域にどんな高校があれば通いた
いと思うか」という設問を加えてはどうか。