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令和06年03月09日

令和5年度第1回鈴鹿亀山地域高等学校活性化推進協議会を開催しました

1 日時  令和6年1月24日(水)19時00分から21時00分まで
2 場所  三重県鈴鹿庁舎 46会議室
3 概要
  「県立高等学校活性化計画」や、令和4年度に生まれた子どもたちが中学校を卒業する15年  
 先までの鈴鹿亀山地域の中学校卒業者数の減少の状況等をふまえ、当地域において15年先に求
 められる(実現したい)学びや高校のあり方、今後の協議を深めていくための視点などについ
 て協議しました。
  主な意見は次のとおりです。

≪鈴鹿亀山地域で実現したい学びや高校のあり方について≫
○ 鈴鹿亀山地域の中学校卒業者の約4割が地域外の全日制高校へ進学しており、特に、当地域
 に設置されていない工業科や商業科へ一定数の生徒が進学している。そのため、これら職業系
 専門学科が当地域に設置されれば、子どもたちの地域外への移動が少なくなり、学級減の必要
 もなくなるのではないか。
○ 少子化の中では、新たな専門学科の設置は難しいところもあるため、それぞれの県立高校は
 地域のニーズをふまえて特色化・魅力化に取り組んでいる。例えば、稲生高校の普通科では、
 6つのコースを設置し専門学科に近い学びを提供している。
○ 普通科のコースでは、専門教科の授業や実習が少ないため、専門学科と比較するとどうして
 も知識や技能に差が生じてしまう。また、当地域の事業所からは、おそらくこれまでに就職実
 績がある事業所や地元の事業所が優先されるためか、四日市市や津市の工業高校、商業高校に
 求人を出しても、生徒の応募がなく、人手不足であると聞いている。ニーズがあるにもかかわ
 らず専門学科が設置されないのは、予算上の理由からなのか。
  ⇒(事務局)予算上の課題もあるが、本県の職業系専門学科の割合は全国的に見ても高いた
   め、中学校卒業者数が減少する中で、新たに専門学科を設置することは難しい。こうした
   こともあり学科の区分にとらわれず、各学校が地元企業と連携し、地域の産業の魅力を知
   る機会を増やしていくことが大切であると考えている。
○ 難関大学への進学を希望する生徒の多くが、神戸高校ではなく、四日市市や津市の普通科高
 校へ進学している。また、国公立大学への編入がしやすいということで、高等専門学校(高
 専)を選ぶ生徒もいる。子どもたちや保護者の中にある学校の序列を打破するのは難しいの
 で、当地域でこのようなニーズに応えていくためには、学校だけでなく行政も協力して抜本的
 な改革に取り組む必要がある。

≪高校の特色化・魅力化と情報発信等について≫
○ コロナ禍で学校見学がほとんどできなかった時期には、子どもたちはより迷いながら進路選
 択をしていた。現在は一人一台端末があるので、動画で各高校の学習活動や部活動の様子を配
 信すれば、子どもたちがより身近に学校の魅力を感じることができるのではないか。
○ 高校の特色化・魅力化も大切だが、高校を選択するにあたっては、中学校までの段階で将来
 どのような職業に就きたいかを大学進学や資格取得等の観点から考えておくことが大切であ
 る。
○ 商工会議所では、小学校、中学校、高校の段階に分けて、地元企業の魅力を伝える取組を行
 っている。また、稲生高校の自動車工業コースに、市内の事業所から講師を派遣したり、同校
 の介護福祉コースに、市内の介護福祉施設が実習用の介護ベッドを寄付したりするなど、地元
 経済界が学校とともに子どもたちを育てるという意識で、地域の教育活動に参画している。

≪交通に係る課題について≫
○ 亀山市から鈴鹿市内の高校へは交通の便がよくないため、亀山高校かJR沿線の四日市市や
 津市の高校を選択する生徒が多い。鈴鹿市内の高校へ通いたいと思う子どもたちのために、路
 線バスの経路の見直しや通学バスの運行などの支援をお願いしたい。
○ 鈴鹿市と亀山市がそれぞれ独自で運行するコミュニティバスについて、市を越えて連携さ
 せ、鈴鹿・亀山間の交通の利便性の向上が図られるよう、当協議会から行政へ提言することを
 検討してはどうか。

≪今後の協議に必要な視点や進め方について≫
○ 当地域の高校の統廃合や学級減を考える際には、他地域の職業系専門学科への進学をどう捉
 えるのかを議論する必要がある。
○ 全国的に不登校の児童生徒が増加していることから、中学校までにしっかりと学ぶことがで
 きなかった子どもたちの学び直しの場も高校には必要ではないか。
○ 当地域の小中学校には外国につながりのある子どもたちが多く在籍していることから、高校
 においても、外国につながりのある生徒を受け入れ、学びを支えていくという視点が大切であ
 る。
○ 地元の高校で学んだ生徒が、地元に就職することも大切であるが、他地域の高校で学んだ生
 徒や県外の大学に進学した生徒が、地元に戻って働きたいと思えたり、それを実現できたりす
 る仕組みづくりも必要である。
○ 15年先を見据えたとき、1学級40人という基準が引き下げられれば、学級数を維持しながら
 教育を充実させることができる。法律で定められている1学級あたりの生徒数や教職員定数の
 基準の見直しについて、当協議会を含め、いろいろなところで声を上げていくべきではない
 か。
○ 小規模な高校では、生徒一人ひとりに丁寧な指導が行き届くというメリットがあると聞いて
 いる。一方で、いじめ等があった場合に、クラス替えが難しいなど、生徒の安心できる場の確
 保が難しく、その結果、退学を選択せざるをえなくなるケースがあるとも聞いている。どれく
 らいの学校規模が適切かはわからないが、統合や学級減を検討する際には、いじめ防止の観点
 からも慎重に考えてほしい。
○ 協議を進める上で、子どもたちの意見を大切にしていきたい。アンケートなどで、中学生が
 高校に対してどのような意見を持っているかを聞く機会をもってほしい。
○ このたび当協議会が立ち上げられたが、今後どのようなことをいつまでに協議する必要があ
 るのか。
  ⇒(事務局)令和10年度に当地域で大きな生徒減が見込まれており、統合を含めた対応につ
   いては、その3年前の令和7年度までに方向性をとりまとめる必要がある。

≪今後の協議に必要な資料について≫
○ 学級減の必要性を議論するためには、当地域の中学校卒業者数の推移だけではなく、他地域
 への流出や他地域からの流入の状況が分かる資料も必要である。
○ 就職率だけではなく離職率についても資料を提供してほしい。また、専門学科と普通科でそ
 れらに差があるのかについても知りたい。また、高校を中退した生徒のその後の動向や、学校
 とどのようにつながりを持っているのかが分かる資料があるとよい。
○ 生徒数の減少は全国的な課題であることから、国の動向について分かる資料もあるとよい。
○ 学校規模が小さくなることによる影響が分かる資料や、先行している他地域の協議会の情報
 を提供してほしい。
○ 石薬師高校については、併設されている杉の子特別支援学校石薬師分校の状況が分かる資料
 も提供してほしい。


附属機関等会議概要

関連資料

  • 事項書(PDF(105KB))
  • 第1回配付資料(PDF(2MB))
  • 別冊資料「県立高等学校活性化計画」(PDF(2MB))

本ページに関する問い合わせ先

三重県 教育委員会事務局 教育政策課 〒514-8570 
津市広明町13番地(本庁7階)
電話番号:059-224-2951 
ファクス番号:059-224-2319 
メールアドレス:kyosei@pref.mie.lg.jp 

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