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令和05年12月14日

令和5年度第2回伊賀地域高等学校活性化推進協議会を開催しました

1 日時  令和5年10月30日(月)19時00分から21時00分まで

2 場所  三重県伊賀庁舎 大会議室

3 概要
  地域の少子化がさらに進行し、令和4年度に生まれた子どもたちが高校へ入学する15年先には、伊賀
 地域における1学年の総学級数が、現在の25学級規模から12~14学級規模となることが見込まれる中、
 当協議会の「令和元・2年度の協議のまとめ」や令和3年度以降の協議をふまえた県立高校の学びと配置
 のあり方と、令和10年度頃までに想定される段階的な学級減への対応の方向性について協議しました。
  主な意見は次のとおりです。

≪県立高校の学びと配置のあり方について≫
【学校規模について】
〇 伊賀地域として5校を維持し学びの選択肢を残すために、各学校が魅力化に取り組み、伊賀市も伊賀鉄
 道の通学定期券購入費の一部助成を行ってきたが、地域全体の入学者数の増加には現状では結びついてい
 ない。今回の署名による要望(あけぼの学園高校の存続と伊賀地域の5校の維持)を、県教育委員会とし
 てどのように受け止めているのか。
 ⇒(事務局)それぞれの学校を大切に思い、応援していただくのはありがたい。要望については、地域協
  議会において委員の皆さんのご意見を伺いながら、県として判断したい。
〇 15年後に全体で10学級減となると、各学校ともそれぞれ2~3学級の減となる。その影響についてど
 のように考えるのか。
 ⇒(事務局)子どもの数が減る中で、すべての学校を残そうとすればそれぞれが小規模化することにな
  る。個別の学校をどうするかではなく、隣接する地域も含めた地域全体で総合的に議論を進める必要が
  ある。
〇 紀南地域の新しい高校は、普通科と総合学科を持つ校舎制の学校になると聞いている。校舎間の距離な
 どの課題もある中で、2校舎をどのように運営していくのか。
 ⇒(事務局)紀南地域では、令和7年度に地域全体の1学年あたりの総学級数が5学級となることをふま
  え、学びと配置のあり方について協議を行った。統合して5学級の単独校とすべきという意見もあった
  が、2校がこれまで取り組んできた学びの継続や通学についての地域の意見などをふまえ、校舎制とし
  た。校舎間は車で15分程度の距離であるが、公共交通機関での移動が難しいため、バスを利用した生
  徒の移動を検討している。
〇 令和10年度までは、5校を維持し、小規模校を存続することにより子どもたちの多様なニーズにでき
 る限り応えていくことが望ましい。一方で、これ以上普通科を減らすと進学指導に影響が生じたり、専門
 学科を減らすと現在ある学科がなくなったりする影響を危惧する。
〇 学級減によって教員数が減ることにより、担任を含めた校務の兼務が必要となり、その結果、子どもに
 向き合う時間の確保が難しくなる。同様に、部活動顧問の兼務も必要となり、専門性の高い指導者の配置
 も難しくなる。また、部員数の減少により、団体競技では合同チームで大会に出場することとなり、合同
 練習のために保護者による送迎や交通費の負担が必要となる場合もある。このような各学校が小規模化す
 ることのデメリットを考慮して協議を進める必要がある。
〇 一定の学級規模がないと、多様な授業を展開できず、その結果、生徒の進路実現に影響が出ることを懸
 念している。
〇 大学入試において推薦入試や総合型選抜が拡大し、部活動の成績や活動実績を生かして進学するケース
 も増えているため、ある程度、部活動の量と質を保障できることが望ましい。また、学級規模が小さくな
 ると、生徒の理解度に応じた授業展開が難しくなったり、理科や芸術科目等において専門の教員が常駐で
 きず、その分野に進学したい生徒に十分な指導を行うことができなくなったりする。こうしたことから、
 生徒の進路実現のためには、一定の学級規模があったほうがよい。
〇 大企業と中小企業が異なるように、学級減に伴い教員数が減少しても、校務のやりようはあるのではな
 いか。また、合同チームは上位大会に出場できないと言うのではなく、出場できるよう働きかけることも
 必要ではないか。
 ⇒(事務局)合同チームについては、全国高体連においてもいくつかの競技で全国高校総体への参加が認
  められるようになってきている。
〇 現在と同じような学びの選択肢や単独校で部活動ができる環境を、これからの子どもたちにもできるだ
 け維持してもらいたい。
〇 子どもたちの選択肢はたくさんあったほうがよいと考えていたが、小規模校になったときに、入学する
 子どもたちにとって豊かな学びとなるのかを考えると悩ましい。ただ、統合することとなっても、現在の
 5校の魅力や担っている役割は、何らかの形でこれからの子どもたちにも残したい。
〇 文科省の資料によると、小規模校にはメリットもあるが課題も多い。また、施設の維持管理にもかなり
 の費用がかかることから、最低6学級できれば7学級を維持できるよう統合していくことが望ましい。今
 後の5年間は、できる限り5校を維持しつつ、新たに6学級を下回る規模の学校が生まれるときには5校
 の再編もやむを得ないのではないか。

【進路指導の視点から】
〇 中学校では、高校への入口だけでなく3年後の出口も意識した進路指導を行っており、伊賀地域にどの
 ような学びをどのような形で残すかを議論の柱とすべきである。
〇 近くに学校があり学びの選択肢が多いほど、地域に根付く人は多くなるのではないか。
〇 労働人口が大きく減少し、採用活動が難しくなっている中で、地元採用した方は長く勤めていただける
 ことが多く、地域の大きな力になっている。どのような人材を育てるかは、地域の企業にとっても大切な
 テーマである。

【通学の利便性の視点から】
〇 校区が決まっている小中学校とは異なり、高校の配置は生徒の通学状況もみながら議論する必要があ
 る。
〇 普通科を希望する生徒にとって、通学時間や通学費は高校を選択する大きな要素となっており、近鉄沿
 線の名張市から津方面への流出は今後も続くと考えられる。当地域の普通科の改革に取り組み、もっと魅
 力を高めてもらいたい。

【地域づくりの視点から】
〇 地域から学校がなくなるのは、まちづくりの視点からも深刻な問題である。そうした中、県内でも試験
 的に実施されている同時双方向型の遠隔授業や、通信制高校のサテライト教室は、この地域でも早期に取
 り組んだほうがよい。学校の活性化は、現在の延長線上ではなく、15年先をできるだけ想像し、逆算し
 て考えることが大切である。
〇 母校がなくなりさびしい思いもあるが、当時の友人とのつながりは永遠に続く。学校自体はなくなった
 としても母校は心の中に持ち続けることができる。

≪今後の協議の進め方について≫
〇 15年先に12~14学級規模になるとすると、いずれは伊賀地域だけでなく県全体で枠組みを考えなくて
 はいけない時期がやってくる。このことから、令和10年度頃までと15年先の議論は分けたほうがよい。
〇 学びの主体である子どもたちにアンケートを実施し、その結果を重視してほしい。
〇 このまま少子化が進めば、いずれは伊賀地域に高校が1つしかないことにもなりかねない。学校の活性
 化だけでなく、当地域の少子化に対する協議会としての意見も県に伝えてはどうか。


附属機関等会議概要

関連資料

  • 事項書等(PDF(151KB))
  • 第2回配付資料(PDF(4MB))

本ページに関する問い合わせ先

三重県 教育委員会事務局 教育政策課 〒514-8570 
津市広明町13番地(本庁7階)
電話番号:059-224-2951 
ファクス番号:059-224-2319 
メールアドレス:kyosei@pref.mie.lg.jp 

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