三重県教育委員会では、三重県の教育改革に関する重要事項について審議し、今後の施策に生かしていくため、令和元年度第5回三重県教育改革推進会議を開催しました。会議の概要は以下のとおりでした。
1 日時 令和2年2月10日(月曜日)10時00分から11時00分まで
2 場所 三重県勤労者福祉会館 6階 講堂
3 出席者 三重県教育改革推進会議委員10名
(高岡委員、松田委員の2名が欠席)
4 概要 次期「三重県教育ビジョン」最終案及び三重県特別支援教育推進基本計画(最終案)について審議を行いました。
5 主な意見
①次期「三重県教育ビジョン」最終案について
・ 将来社会への対応のみに重きを置くのではなく、三重県の現状をふまえた上での今後の対応という形で記述されているなど、骨子案と比べると全体的にしっかり整理された内容になったと感じている。
・ 施策「知識を活用して新たな価値を創り出す力の育成」について、今回の最終案において、ICT基盤整備を通じた最適で効果的な学びの推進に係る記述を充実させたが、ここに、昨年12月に公表されたOECD(経済協力開発機構)の「PISA2018(生徒の学習到達度調査)」の結果をふまえた記述を追加すべきではないかと考える。同調査結果においては、日本の子どものデジタル読解力の不足が明らかとなっている。こうした情報処理能力はこれからの社会において必須となるものであることから、もう一歩踏み込んだ記述とされたい。
・ ICTについては、基盤整備で終わることなくより効果的な教育につなげていくためには、継続的な人材育成に向けた研修や機器等のメンテナンス等が必要であるということもしっかり認識し、施策を進めてほしい。
・ 施策「地域とともにある学校づくり」について、学校の教育活動を支援する地域の方々のボランティアは様々な形態により行われているが、最終案の書きぶりでは、「学校支援地域本部」の枠組みでの取組のみが学校支援ボランティアであるという印象を与えてしまわないかという懸念があるので、書きぶりを工夫されたい。
・ 「教育ビジョンに込める想い」(総論部分)について、「明日への希望とともにそれぞれの花を大きく咲かせていくことができるよう」とあるが、文の繋がりがわかりにくい。「明日への希望を持ち、それぞれの・・」などとした記述を工夫した方が良いのではとないか。
※ 三重県特別支援教育推進基本計画(最終案)に対する意見はありませんでした。