令和２年度第２回三重県森林審議会森林保全部会の開催結果

１　日時
　　令和２年８月１９日（水）午前１１時３０分から午後１時１５分まで
２　場所
　　三重県いなべ市役所北勢庁舎　会議室（いなべ市北勢町阿下喜２６３３）
３　出席委員
　　５名
４　議題
　　１．いなべ市藤原町下野尻地内における土石の堆積に係る林地開発変更許可申請について
５　会議の公開・非公開
　　会議は公開で行われました。
６　傍聴者数
　　３名
７　結果
　　いなべ市藤原町下野尻地内における土石の堆積に係る林地開発変更許可申請に関する審議が行われました。なお、審議内容をとりまとめた結果については、令和２年１１月３０日付けで三重県森林審議会長から知事に答申されました。

（答申内容）
株式会社イシザキによるいなべ市藤原町下野尻地内における林地開発変更許可申請については、次の事項に留意し、対応する必要があります。
（１）当該開発行為地で計画されている盛土工については、極めて高盛土かつ長大斜面を長期にわたり施工し、かつ残置されるものである。
下流には集落や鉄道が存在し、また当該地近辺を複数の活断層が南北方向に走りうち１本はその直下に存在する、さらに当該地は過去に活発な活動のあった地形と考えられる、といった特徴を有する場所における施工であることから、十分な施工管理を行い以下の対応をとること。
①　土砂流出対策について、盛土工を慎重に施工のうえ、湧水等現地の状況をきめ細かく確認し、かつ変化に注意したうえで、当該湧水等による土砂の移動を防止するため、地表及び地中の排水対策等の措置を徹底すること。
②　洪水調整池には基準に基づく土砂の堆砂機能が設けられているため、堆積土砂や補足された流木等の除去を実施し、土砂堆砂機能が適正に発揮されるように維持管理を行うこと。
③　その他の排水対策等においても、豪雨後等には現地の状況の変化に注意し、現地に適合した対応をとること。
（２）造成森林に植栽する樹種については、計画内容に限らず、現地の植生状況を考慮のうえ、適切な樹種の選択を行うこと。また、シカによる摂食や、冬季の降雪や凍結による被害等が発生した際は、植栽等により維持管理を適切に行うこと。