1 日時
2025年3月6日(木) 13時30分~15時30分
2 会場
三重県総合博物館 3階レクチャールーム
3 出席委員
(レクチャールーム)北村、小林(由佳)、駒田、瀧、浜辺、林、尾藤、船越、吉岡
(オンライン)岩﨑、小林(秀樹)、染川、松岡
(欠席)中島、渡部
4 概要
(資料収蔵に関する調査について)
・資料の価値は多面的で、見る人によって異なってくるので、十分よく考えて、MieMuが存在する意義が崩れないような方向での検討が大前提である。
・他府県の状況は参考になるが、廃棄や譲渡の先行事例を参考例として調べても、MieMuが収蔵している大切な資料をどのように維持、継承していくのかという、根本的な議論とはずれてしまうのではないか。
・他府県のベンチマークをする際には、奈良県や高知県などの動きも大切だが、今の方針で続けていくために、収蔵庫を増築した館の意見を聞いておくとこれから方針を考えていく際に役にたつと考えている。
・博物館を20年30年続けていくのに、奈良県ではデジタルという話が出たが、本当に資料のことを考えて議論をしたのだろうかと感じている。デジタル化は、費用がかかる割に有効な手段にはなり得ず、恐らくは使えるものにはならないだろうと思う。他の館が廃棄したとしても、MieMuは廃棄しないという考え方があってもよいと思う。
・博物館がどうあるべきかというところに収蔵庫問題は関わっている。収蔵している資料をどうしたいのかという根本的なところの考察が必要だと思う。
(資料収集規程について)
・資料収集方針は、譲渡や廃棄についても検討とあるが、すでに収蔵しているものを対象とするのか。日本博物館協会の研修でもトリアージがキーワードとして出てきている。これから収集するものを対象とするのか、すでに収蔵しているものなのか。
・何を集めるかを規程で示すということだが、すでに使命の中で「三重の自然と歴史・文化に関する資産を保全・継承し、次世代に生かす」と謳われている。10年経ってミッションを変えることを考えているのか、ミッションの中の何かに重点を置こうとしているのか。三重県にとって必要なものを残すのがMieMuの設置意義、そうではなくて、そこからさらに特化することを考えているのか。
・収蔵庫を増築していくことを視野に入れるかどうかで、議論の方向性が違ってくる。外部にわかるように収集方針を規定することで、必要な資料だけを受け入れていても、拡張が必要という議論にも発展させることができれば、前向きな議論になるのではないか。
・一方で廃棄規程がないと困るのは事実で、著しく劣化したものも、規程に基づいて廃棄することができない状態である。
(資料収蔵検討部会の設置について)
・博物館資料は博物館法に、収集・保管・展示をするための資料と位置付けられている。収蔵部会という名前は、保管の部分だけを検討しているような感じがする。収集・保管・展示を踏まえて、もっと役割を明確にした方がいいのではないか。その中の一つに収蔵庫の問題もあり、スペースを確保することだけが部会のミッションではない。
・部会委員の構成が気になっている。各分野の学芸員がこれまで検討してきたことが、収集保存管理に関する外部委員によって強いバイアスが働かないかという不安がある。部会の構成によっては偏りが出るのではないかと感じた。
・資料の収集方針や収蔵方法等を検討する部会を設置することとするが、部会の名称、部会の内容、外部有識者をどんな人を選ぶのかを、意見を踏まえて、見直していただきたい。
(博物館の活動と運営について)
・観光では前売り・予約を重視している。観光連盟はじゃらんで前売りが伸びているので、検討してほしい。
・改善点を今後どうしていくか。結果を踏まえて、精査をしっかりする必要がある。ポスターももっとキャッチーな形にして、何をやっているのかを明らかにする必要がある。
・刀剣展はコラボ企画をしていたが、SNSやHPの効果が高かったというのはこれまであまり無かった。ただのコラボだけではなく、今回の刀剣展は村正と三重という地域が結びついているのがよかった。
・移動展は、なかなか津市までいけない子供たちにとってはありがたく、貴重な機会となるので、今後も継続してほしい
5 会議の公開・非公開
会議は公開で行いました。傍聴者は0名でした。