三重の教育の改革に関する重要な事項を調査審議するため、第3回三重県教育改革推進会議を以下のとおり開催しました。
1 日時 平成28年10月25日(火)13時30分から15時30分まで
2 場所 三重県勤労者福祉会館 5階第2教室
3 出席者 三重県教育改革推進会議委員9名(3名欠席)
4 概要 県立高等学校活性化計画(仮称)についての審議
【主な意見】
(県立高等学校の活性化方策について)
・次期計画では、生徒の自主性・実践力を育むというメッセージを感じる。学校を越えた取組や、生徒自らが部活動等の学校生活で得た経験を生かし、地域で自主的に活動していく取組が大切である。
・人権教育にあたっては、生徒一人ひとりが個性や違い、生き方を認めていくといった多様性の視点が大切である。
・大学において学校現場で必要とされていることを講座化するなど、教員の採用・養成段階からの取組を充実する必要がある。
・卒業生が、大学や社会のことを現役の生徒に教えるなど、卒業生のネットワークを活用していくことが活性化につながるのではないか。
・運動部活動や競技力向上にかかる記述が少ない。外部指導員を招へいするなどの取組を位置づけるべきではないか。
・「スーパーサイエンスハイスクール校や理数科設置校を中心に様々な課題に対して、自ら考え挑戦し未来を切り拓く力を育成するプログラムの研究・開発を進める」との記述があるが、これは文系であっても必要な取組である。
・「社会とつながり貢献する力の育成」と「地域で学び地域を活かす教育の推進」の項目を統合するなど、構成を一部変更した方が分かりやすくなるので検討してはどうか。
(県立高等学校の規模の考え方について)
・教育機会の保障の観点でやむを得ない場合を除き、教育の質の保証や生徒の社会性の育成のため、高校には一定の規模が必要である。小規模校を残す場合には、地域にとって戦略的に重要であるなど積極的な理由が必要である。
・高校においては、多様な人と交流し、多様な経験をすることが大切である。一定規模のある学校は多様な人がいるため、個性の強い生徒でも孤立することなく高校生活を送ることができる。
・地域の特色を生かした職業専門学科を設けることが小規模校の活性化につながる。
・小規模校はデメリットより一人ひとりの子どもに手が届くことなどメリットの方が大きい。授業や部活動で他校との交流を推進することにより、小規模校のデメリットを最小化することができるのではないか。
・小規模校で運動部活動の種類が限定されるというデメリットについては、種目のターゲットを絞り、指導の充実を図ることでメリットに変えることができる。
・小規模校を存続するにあたっては地域からの支援が必要不可欠である。校内の取組を活性化するだけでは存続は難しい。