三重の教育の改革に関する重要な事項を調査審議するため、第1回三重県教育改革推進会議(全体会)を下記のとおり開催しました。
1 日時 平成27年6月22日(月) 13時30分から16時15分まで
2 場所 プラザ洞津「高砂の間」
3 議題
(1)三重県教育ビジョンの検証について
(2)次期三重県教育ビジョン(仮称)の重点取組及び施策について
4 出席者 三重県教育改革推進会議委員15名(5名欠席)
5 概要
主な意見は次のとおりです。
(1)三重県教育ビジョンの検証について
・現行の教育ビジョンの数値目標は、アウトプット指標とアウトカム指標が混在しているが、次期ビジョンでは、可能な限りアウトカム指標を掲げるべきである。
・検証作業は自己評価となっているが、もっと外部の意見も聴いたうえで課題を抽出するべきではないか。
(2)次期三重県教育ビジョン(仮称)の重点取組および施策について
(数値目標全般)
・数値目標は、現行の教育ビジョンと比較して実効性のあるものとなっている。
・「朝食摂取率」や「いじめの解消率」、「学校生活に安心を感じている子どもたちの割合」は、100%を目標とするべきである。
・「朝食摂取率」は、家庭状況もあるので、100%を目標とすることは難しい。
(学力の向上)
・子どもたちの授業の理解度はある程度高いものの、それが全国学力・学習状況調査の結果に結びついていない点について分析が必要である。
・全国学力・学習状況調査や校外模試の結果をどのように授業に生かし、生徒にフィードバックしていくかという視点での取組が必要である。また、家庭学習の状況を把握し、個々の子どもに応じたアドバイスをしていくことが重要である。
・子どもたちはネットやゲームに長時間を費やしているので、この対策をしないと家庭学習の質や時間は確保できない。
(道徳教育の推進)
・道徳教育の推進では、教材「私たちの道徳」を持ち帰ることを指標にするのではなく、家庭での活用が大切であることがわかる指標とするべきである。
(郷土教育の推進)
・郷土教育のめざす姿の中に、郷土を知る、愛するだけでなく、郷土を担う力についても書き込んだらどうか。
(情報教育の推進とICTの活用)
・子どもたちのスマホ依存が深刻な状況である。スマホ使用にかかるルールづくりを数値目標としてはどうか 。
(体力の向上と運動部活動の活性化)
・子どもたちの体力向上には、幼児期からの遊びの視点が大事である。