三重の教育の改革に関する重要な事項を調査審議するため、三重県教育改革推進会議第2回第1部会を下記のとおり開催しました。
1 日時 平成27年1月16日(金)13時30分から16時
2 場所 プラザ洞津 「末広の間」(津市新町1丁目6-28)
3 議題 次期三重県教育ビジョン(仮称)の重点取組方針及び施策について
4 出席者 三重県教育改革推進会議第1部会委員8人(欠席委員2人)
※会議は公開で実施しました。
5 概要
主な意見は次のとおりです。
○重点取組方針
(学力の向上)
・アクティブ・ラーニングの考え方は不可欠である。モデル校を指定し、ノウハウを蓄積するなど事業化してはどうか。
・アクティブ・ラーニングは有効であるが、教員の力量に負うところが大きいので、方法論に陥らないようにすることが大切である。
・退職した教員の協力を得て、放課後に子どもたちに基礎的・基本的な学力をつけさせる取組ができないか。退職教員に授業で支援員として協力してもらった経験があるが、非常に効果的であった。
(グローカル人材の育成)
・基礎的・基本的な学力は、社会に出た時にグローバル化に対応していく力となる。そこに教育の重点を置くべきである。
・留学者の増加を目指すだけでなく、海外交流やホームステイなど留学生の受入れは異文化理解や語学の習得に効果があるので、もっと積極的に行うべきではないか。
○施策
(学校の特色化・魅力化)
・少子化に対応した先進的・モデル的な教育の取組ができないか。
・少子化が進み、学校の統合が進んでいるが、子どもや地域にとって学校は大切な存在なので、地域における学校の役割に十分配慮しながら進めるべきである。
・今後の教育の方向性を考えると、主体的な学習を目指す探究科など普通科系の専門学科を整備することが重要になってくるので、三重県でも積極的な取組を進めてはどうか。
・高校の入学者選抜制度については、見直しを検討していく時期ではないか。
(開かれた学校づくり)
・学校運営協議会や学校支援地域本部は重要な役割を果たしている。その一方で、運営協議会の委員の意識を高めていくことや学校支援地域本部の地域コーディネーターの人材確保が課題である。
(学校施設の充実)
・ハザードマップで危険箇所に位置している学校の防災対策を最優先課題として推進してほしい。
・教育環境の整備として、学校へのエアコン設置を是非進めるべきである。
(家庭の教育力の向上)
・問題を抱える家庭に対しては、福祉部局と連携のうえ、サポートする視点も重要である。
(地域の教育力の向上と社会教育の推進)
・社会教育については、青年や中高年など年齢階層に応じた取組を推進する必要がある。