三重の教育の改革に関する重要な事項を調査審議するため、三重県教育改革推進会議第2回第2部会を下記のとおり開催しました。
1 日時 平成27年1月15日(木)13時30分から16時30分
2 場所 ベルセ島崎「花菖蒲」(津市島崎町319)
3 議題
(1)「三重県特別支援教育推進基本計画(仮称)」最終案について
(2)次期三重県教育ビジョン(仮称)の重点取組方針(仮称)及び施策について
4 出席者 三重県教育改革推進会議第2部会委員7人(委員欠席3人)
※会議は公開で実施しました。
5 概要
(1)「三重県特別支援教育推進基本計画(仮称)」最終案について
主な意見は次のとおりです。
・最終案は、全体的にさらに充実した計画になっている。今後、計画を実効性のあるものとしていく必要がある。
・これまでの審議内容が反映されている。小中学校の若い教師が、研修などの機会を通して、専門性を向上し、障がいのある児童生徒への対応スキルを習得していく必要がある。
・作業所を運営するNPOから障がい者の就労が難しいと聞いている。障がい者就労が進む取組をお願いしたい。
(2)次期三重県教育ビジョン(仮称)の重点取組方針及び施策について
主な意見は次のとおりです。
○重点取組方針
(学校スポーツの充実)
・学業と運動部活動の両立で悩んでいる子どもや、運動の苦手な子どももいるので、数値目標の設定にあたっては、その点に配慮するべきである。また、誰もがスポーツに親しみ、体力を向上させるという視点も重要ではないか。
・教員の多忙化が指摘される中、運動部顧問の負担が大きくなっている。特に中学校の運動部活動のあり方を根本的に考え直す必要がある。
(特別支援教育の推進)
・特別支援教育を受けた子どもの保護者に満足度調査を行うなど、その評価をもとに学校が改善につなげていけるような数値目標を掲げるのがよいのではないか。
(誰もが安心できる学び場づくり)
・最近のいじめにはネットが大きく関わっている。子どもたちに対して、SNS等の危険性に加え、コミュニケーションをうまく図る方法にかかる教育を行うことが有効である。
○施策
(人権教育の推進)(道徳教育の推進)
・道徳教育を推進することは大切であると考えるが、人権教育と道徳教育の関係性を整理して施策展開をして欲しい。
・道徳教育用教材「私たちの道徳」の家庭や地域での具体的な活用の仕方についても、触れるとよい。
(環境教育の推進)
・地域との連携を一層図ることなどにより、就学前から環境について考える機会をもつことが重要である。
(健康教育の推進)
・食物アレルギーに関する知識をもっと学校教育で教えるべきではないか。
(食育の推進)
・無理なダイエットが体に及ぼす影響をもっと学校で教えるべきではないか。
(居心地の良い集団づくり(不登校児童生徒への支援))
・不登校の児童生徒に編入学・転入学を含めた幅広い選択肢を与えることが必要である。中1で不登校になる子どもが多いことから、小中一貫教育の取組は重要である。また、市町の福祉部局との連携やスクールソーシャルワーカーによる家庭への支援が有効である。
・不登校の児童生徒がネット上で相談できる体制をつくることが有効である。
(高校生の学びの継続(中途退学への対応))
・子どもたちが、高校選択に向けて、小中学校の段階から将来を見据えられるようにするとともに、興味・関心に応じた授業づくりを行うという視点が重要である。