三重の教育の改革に関する重要な事項を調査審議するため、三重県教育改革推進会議第1回第2部会を下記のとおり開催しました。
1 日時 平成26年10月27日(月)13時30分~16時
2 場所 プラザ洞津 「末広の間」(津市新町1丁目6-28)
3 議題 次期三重県教育ビジョン(仮称)の施策について
4 出席者 三重県教育改革推進会議委員8人(2人欠席)
※会議は公開で実施しました。
5 概要
次期三重県教育ビジョン(仮称)の各施策について審議しました。主な意見は次のとおりです。
(読書活動の推進)
・読んだことを表現する機会の充実が大切である。本を題材として意見を伝え合うことで論理性も育まれる。
・絵本の読み聞かせについては、共感しながら読んでいくことが大事である。また、大人がもっと本を読み、子どもたちの手本となることも重要である。
(郷土教育の推進)
・三重県は地域により文化や言葉が異なり、一体感も持ちにくいことから、県の歌をつくるなど県民の一体感を醸成する取組をしてはどうか。
・保護者や教職員が自信をもって、三重の文化や歴史を子どもたちに語っていくことが大事である。
(体力の向上と学校スポーツの推進)
・体力テストの内容を、体育の授業に盛り込むと良いのではないか。また、教員が多忙化していることから、外部専門家に部活の指導を委託することも検討するべきではないか。
・地域のクラブチームでは、チームを強くすることが目的となってしまうことが多い。一方、部活動では、子どもの人格形成の面を重視した指導が行われており、両者のバランスが重要である。
・体を動かすことが好きな子どもを育てるために、幼児期からの運動体験も大事である。
(防災教育・学校防災対策)
・避難場所に指定されている高校もあるが、地元市町との連携がうまくいっていない現状があるので、課題として認識しておくべきである。
・学校のグランドに照明を整備するなど、学校の避難所機能を充実するべきである。
(いじめや暴力のない学校づくり)
・スマートフォンなどの使用について、教員と保護者が子どもたちと一緒になって、ルールづくりをすることが有効ではないか。
・いじめや暴力については、子どもたちの自己解決を促進する視点が重要であり、子どもたちにそうした意識を育むことが大切である。また、教員がいじめに対する意識を高めるとともに、早期に子どもたちの変化に気づく力を育むべきである。
(学びのセーフティネットの構築)
・貧困の連鎖を解消するために、スクールソーシャルワーカーの拡充など支援を充実してはしい。
・名張市で子どもセンターを設置したところ、よりよい子育て環境を求めて県外からも転入者があった。このような市町の取組を県でもっと支援していくべきである。