第2回三重県教育改革推進会議(全体会)を下記のとおり開催しました。
記
1 日時 平成25年12月16日(月)13時30分~16時15分
2 場所 プラザ洞津(津市新町1-6-28)
3 議題 (1)「三重県教育ビジョン」の中間点検について
(2)「三重県特別支援教育総合推進計画(仮称)」の策定について
(3)「高い専門性と豊かな人間性を備えた教員の育成のために(仮称)」の策定について
4 出席者 三重県教育改革推進会議委員18名(2名欠席)
5 概要
第1部会(「三重県教育ビジョン」の中間点検)、第2部会(「三重県特別支援教育総合推進計画(仮
称)」の策定)について、それぞれ3回にわたって審議した内容を報告し、全体会でさらに審議を深めま
した。
また、昨年度の教員の資質向上にかかる審議を踏まえた「高い専門性と豊かな人間性を備えた教員の育
成のために(仮称)(案)」について報告し、さらに審議を深めました。
主な意見は次のとおりです。
(1)「三重県教育ビジョン」の中間点検について
・学力の向上について、教育行政が全国学力・学習状況調査の結果を公表していくにあたっては、説明
責任を果たさなければならず、教育行政の中にPDCAサイクルが作られていることが重要である。
土曜授業については、県と市町の教育委員会が現状や課題をしっかりと分析し、取り組んでいかねば
地域間の格差を広げてしまうことになる。
・土曜授業については、基礎自治体の単位で考えるのではなく、広域自治体で取組を進める方がよい。
各市町と十分話し合ったうえで実施されたい。また、学力の向上には、低学力層にスポットを当てて
取り組むことが大切である。
・企業などの組織ではPDCAサイクルのPとDはできていても、Cができていないことが多い。Cに
しっかり取り組むことでサイクルがまわっていくので、これができる組織づくりをお願いしたい。
・家庭の教育力の向上について、学校行事やPTA活動を見ていると、保護者は自分の子どもだけは見
に来るが、行事そのものへの参加が減っている気がする。保護者が学校の教育活動全体を知る仕組み
をつくるべきである。
・三重の教育を議論するためには、6・3・3制等大前提となる国の動きをしっかりととらえる必要が
ある。
・規範意識の育成については、小さい頃からしっかりと培うことが大切である。
(2)「三重県特別支援教育総合推進計画(仮称)」の策定について
・幼稚園・小学校・中学校において、知的障がいのある子どもの保護者には、進級・進学などの節目で
環境が大きく変わることへの不安がある。できる限り同じ先生が担当するなどの配慮が必要である。
・特別支援学校のセンター的機能において、どの特別支援学校がどれだけのエリアを受け持つのか、発
達障がいのある生徒がどの程度高校に進学するのかなど、数字的な内容が少ない。数字的な見通しと
人的支援の裏付けについて、もっと議論が必要である。
・職員のチーム力の向上についても盛り込むべきである。
(3)「高い専門性と豊かな人間性を備えた教員の育成のために(仮称)」の策定について
・経験年数の異なる教員が交流する研修を実施するなどの工夫もされているが、若手教員同士が励まし
合いながら実践力をつけていく仕組みも必要である。また、大学等と連携して、力量のある退職教員
などを教員免許状更新講習の講師として活用することも考えられる。
・「人材育成のポイント」には、「子どもたちの目線に立って考えることのできる力」だけでなく、
「指導できる力」も加えるべきである。
・若い教員に対する心理的なサポートについても書き込む必要がある。
・異校種間が交流する研修に参加して有意義だと感じたので、これをもっと広めてほしい。