8月6日に開催された第1回第1部会の意見を踏まえて、「教員の資質の向上」
について、審議を深めました。
日時 平成24年 9月19日(水)13時30分 ~16時30分
場所 プラザ洞津
議題 教員の資質の向上について
<概要>
○現状を踏まえた課題等について
委員からは、企業経営者等、様々な立場から、県が提示した課題について、
次のような意見が出されました。
・自社では、OJTを進めるにあたり、管理職は1日の約半分をコミュニケー
ションに当てて社員を支援することとして、人材育成を進めている。管理する
ことだけでは、人材育成につながらない。
・教室は閉鎖された世界であるので、外部の目を学校に入れることが教育の質の
向上につながるのではないか。
・今後大量の退職者が見込まれ中堅教員の育成が課題とされる中、知識や支援す
る力のある、退職した教員の積極的な活用を考えてはどうか。
・社外の研修では必要とする人材育成が図れなかった経験から、社内研修中心に
切り替え、効果を上げることができた。また、中堅社員を講師とすることで、
その人自身の成長にもつなげることができた。
・校長のマネジメントにより、働きやすく風通しの良い職場が実現することに
よって、各年代の教員が持ち味を生かして交流して学びあう組織になるととも
に、教員が研修に意欲的に参加することができるのではないか。
・現場から忙しいという声が増えてきていること、チームで物事に対応すること
が減ってきていることが心配である。また、今後、大量の退職者が出ることの
問題点を明らかにして、対応策を考えるべきである。
・教員の力量を向上させるには、子どもたちとどう向き合うかなどの基本的な部
分について、授業研究などを通じて、教員間で共有することが必要ではないか。
○具体的方策のイメージについて
第1回部会で出された意見を踏まえて、県教育委員会が提示した具体的方策の
イメージについて、次のように意見が出されました。
・県教育委員会として具体的にどうしていきたいのか、何を求めているのかが見
えにくいので、数値目標など具体的目標やイメージを設定する必要がある。
・ゆとりや働きやすい職場を作るという方策が提示されているが、心身ともに健
康であることがすべての前提である。カウンセリングなど取り入れて問題の早
期発見につなげてはどうか。
・教育においては、すぐに成果が出ることばかりではなく、一見すると無駄に思
えることの積み重ねが大切になる場合もある。教育に数値目標はなじまないの
ではないか。
・研修のあり方について、「どこで」「誰が主体」「誰が対象」など、現状の整
理をしたうえで、検討するべきである。
・仕事をスリム化したうえで、各学校現場での研修のあり方をもっと工夫できな
いか。また、研修で学んだことを実践で活用できるかが最も大事なことである。
そのために一人ひとりの教員が取組のPDCAサイクルを回すことが重要では
ないか。
<今後の対応方針>
第2回の審議で出された意見や提案を踏まえ、具体的方策のイメージをまとめ、
次回の部会において、より具体的な審議を行います。