本年度の最終の会議として、これまで審議を進めてきた「教員の資質の向上」
「県立特別支援学校整備第二次実施計画の改定」及び「県立高等学校活性化計画
(仮称)の策定」に係る審議のまとめについて、協議を行いました。
日時 平成25年 2月 4日(月) 9時00分 ~12時25分
場所 プラザ洞津(津市新町1-6-28)
議題 平成24年度三重県教育改革推進会議「審議のまとめ(案)」について
・「教員の資質の向上」について
・「県立特別支援学校整備第二次実施計画」の改定について
・「県立高等学校活性化計画(仮称)」の策定について
<概要>
○教員の資質の向上
・まとめの内容は非常によい。現場でいかに力を付けていくかが課題であるので、
今後大量に退職される教員の活用を具体的に考えてほしい。
・まとめが出来たら、後は実行するのみである。産業界も当然支援していきたい。
・研修のあり方を転換する意図は、部活動や生徒指導等で教員が忙しいからだけ
ではなく、教員がより現場で育っていくためである。
・民間では、最近、現場の人が自ら考え、解決していく力を身に付ける「現場力
の強化」がクローズアップされている。現場力が強化された企業が強みを発揮
している事例がある。
・教育現場の余裕の無さは、時間的にではなく、精神的に追い詰められているこ
とからきている。地域の教育力の活用も検討するべきである。
・研修制度のあり方の見直し等の前に、まずは、学習の主体である子どもの声を
いかに把握するかが重要である。次に、校長等管理職の指導力が不可欠である。
・「管理職のマネジメントによるOJTの活性化」と記述されているが、OJT
機能の内容については記述が弱い。子どもの真の声を受けとめるには、同僚間
で言いにくいことも言い合い、情報を交換し、共有できる風土を作ることが大
切である。
・現場に余裕が無いという課題に対する対応策の記述が弱い。良い教育活動をす
ればするほど余裕が無くなる現実の中で、いかに時間を生み出すかにまで、踏
み込んでほしい。
・生徒は、学校に安心を感じないと、良い学校生活を送ることができない。生徒
の思いを吸い上げて対応するシステムづくりが大切である。
・校長のマネジメント力を向上するには、校長の権限と責任を明確にするべきで
ある。
○県立特別支援学校整備第二次実施計画の改定
・東紀州くろしお学園本校の記述において「平成28年度内を目途に施設が完成
できるよう整備を進めます」とあるが、完成はもっと早まらないのか。
・部会案では、改訂前の計画に記述されていた「寄宿舎3校を統合する」を修正
しないこととしていたが、今回の案では「寄宿舎の統合について検討する」と
修正することとなっている。その理由を記述する必要があるのではないか。
○県立高等学校活性化計画(仮称)の策定
・現場の教員が「この計画が策定されて良かった」と思えるような計画にしてほ
しい。
・中学校では「何のために高校へ進学するか」について、しっかり指導しなけれ
ばならないし、高校側も地域に対して働きかけをしなければならない。
・大学をもっと利用すれば、高校の改革は進みやすくなるし、大学の活性化にも
なる。
<今後の対応方針>
・委員からの意見を踏まえて、本年度の審議のまとめの文言を一部修正し、完成
版とします。
・「県立特別支援学校整備第二次実施計画」及び「県立高等学校活性化計画(仮
称)」については、3月の県議会教育警察常任委員会及び教育委員会定例会で
の説明・審議を経て、平成24年度末までを目途に成案とし、公表します。
・特別支援教育の推進については、来年度の三重県教育改革推進会議において、
総合推進計画の策定に係る審議を行う予定です。