1 日時
令和2年6月25日(木) 13:30~16:00
2 場所
三重県総合教育センター 第6講義室、物理講義室
3 審議
(1) 「令和3年度使用中学校用教科用図書選定に関する参考資料(案)」について
「令和3年度使用中学校用教科用図書選定に関する参考資料(案)」について、国語、書写、社会
(地理的分野)、社会(歴史的分野)、社会(公民的分野)、地図、数学、理科、音楽(一般)、
音楽(器楽合奏)、美術、保健体育、技術・家庭(技術分野)、技術・家庭(家庭分野)、英語、
道徳の順に、教科書の特徴についてポイントを絞って、該当箇所をプロジェクターで提示しながら
説明するとともに、各委員が各教科書を閲覧したうえで、審議を行いました。
① 説明の概要
ア 教科書の全体的な特徴
〇各教科等の見方・考え方を働かせた生徒同士の対話型の活動の場面や、学び方や教科書の使
い方が示され、「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた工夫がされていること。指導
者にとっても日常の授業づくりという観点で指針としやすい構成の工夫が見られる。
〇学習上の参考となるサイトや動画、音声などを紹介するため二次元コードやURLがほぼ全
ての教科書に掲載されている。
〇国連総会で2015年に採択され、2030年度までの達成をめざすSDGs(持続可能な
開発目標)が多くの教科書に掲載されている。
イ 主な内容の追加や変更点
〇英語では、新しく学ぶ単語数が現行の1,200語程度から1,600~1,800語程度
となるとともに、小学校と中学校の学びの「接続」が重視され、全6者で中1の冒頭に小学
校での学びが復習できるよう工夫されている。
〇社会では、地理・歴史・公民的分野で領土に関する記述が詳しくなるとともに、公民的分野
では選挙権年齢が「18歳以上」に引き下げられたことに伴い、主権者教育の充実が図られ
ている。
〇技術では、論理的な思考力を身につけることができるよう「プログラミング教育」が拡充さ
れている。
② 審議の概要
【質問】調査実施項目の「3その他」について、各種目共通で観点を統一できないか。
(回答)各教科の特性があるため、統一するのは難しい。「3その他」の観点については、学習
指導要領にある「指導計画の作成と内容の取扱い」を参考に、必要であるかないかも含
め種目別調査員で検討し、決定した。
【意見】小学校と中学校の接続について、英語だけでなく他教科についても取り上げてほしい。
(回答)観点1の(7)に「小学校等との関連」を追加し、記述する。
【意見】QRコードと二次元コードと二種類の言葉が使われている。
(回答)訂正するとともに、その他の表現についても精査する。
【意見】三重県に関する記述があることで、生徒の学習に対する意欲がさらに高まると考えられ
るので、教科書内の三重県に関する事項について記述してはどうか。
(回答)三重県に関する記述等を確認して、参考資料に記す方向で検討を進める。
<審議の結果>
「令和3年度使用中学校用教科用図書選定に関する参考資料(案)」は、事務局から一部修正を行
う旨の回答がなされ、修正箇所についての検討は、会長と事務局で行い、決定については会長に一
任と決定された。
(2) 三重県教科用図書選定審議会から三重県教育委員会への答申について
<審議の結果>
「令和3年度使用中学校用教科用図書選定に関する参考資料」の決定後、会長から事務局に答申
文を提出することについて承認された。
4 閉会