令和4年度 第1回三重県教科用図書選定審議会の概要について
1 日時
令和4年5月27日(金)10:00~12:00
2 場所
三重県庁 7階 教育委員室
3 会長・副会長の選出
会 長…伊藤 信成 委員(三重大学教育学部長)
副会長…花岡 みどり 委員(津市立橋北中学校長)
4 諮問
県教育委員会から三重県教科用図書選定審議会に対して、令和5年度採択に向けた三重県教科用図書
選定審議会調査員(小学校調査員)の調査実施項目の方向性(案)について諮問
・三重県教科用図書選定審議会調査員(小学校調査員)の調査実施項目
5 事務局からの説明
〇 教科用図書採択制度と教科用図書選定審議会について
・教科書が使用されるまでの基本的な流れと教科書の採択の仕組みの概要
・教科用図書採択制度や教科用図書選定審議会の法的役割は、義務教育諸学校の教科用図書の無償措
置に関する法律、同施行令等に基づくものであること
・教科用図書選定審議会は、毎年度、同施行令で定める期間、県に置かれること。県教育委員会が市
町教育委員会等の行う採択に関する事務について、適切な指導、助言又は援助を行おうとするとき
は、あらかじめ教科用図書選定審議会の意見をきかなければならないこと
・県教育委員会は、本審議会での審議を踏まえ、市町教育委員会及び国立・私立学校長の行う教科用
図書の採択に関する事務について、適切な指導、助言又は援助を行うこと
6 審議
(1)令和5年度採択に向けた三重県教科用図書選定審議会調査員(小学校調査員)の調査実施項目の
方向性(案)について
(2)令和5年度採択に向けた三重県教科用図書選定審議会調査員(小学校調査員)の調査実施項目の
方向性についての答申について
<事務局からの説明の概要>
・審議(1)令和5年度小学校調査員の調査実施項目の方向性について(平成31年度の小学校の教科書
採択における調査実施項目と令和2年度の中学校の教科書採択における調査実施項目の相違点及び
変更の経緯。令和5年度採択に向けた調査実施項目の方向性(案)の趣旨)
<審議の概要>
【質問】令和2年度の採択において、教科書の内容別ページ数や、教材資料の数を使用上の便宜として数
量で表しているが、平成31年度と比較して、なぜこのような変更をしたか。
(回答)県内各採択地区で調査を行う調査員にとって、使用上の便宜を客観的に量として示した方が、各
教科書の特徴を客観的にとらえやすいと考えたからである。市町からは、分量としたことでわかり
やすくなったとの評価をいただいている。
【意見】平成31年度の調査実施項目のうち、プログラミング教育との関係で明示されていた「論理的思
考」という言葉について、大切な要素だと考える。各教科等でも育成していく必要があることか
ら、いずれかの項目に残してはどうか。
(回答)いずれかの調査実施項目に記載していきたい。
【質問】「今日的課題への配慮」というのは、どのようなことを意味しているか。ある程度、具体例を示
した上で、調査に当たる方がよいのではないか。
(回答)令和2年度の採択では、放射線に関わることや平和教育等について調査を行いました。令和5年
度の採択に向けては、今日の社会情勢からSDGsや感染症対策なども考えられることから、今日的
課題という表現をさせていただいた。御指摘については、令和5年度の調査員に対して適切に伝達
させていただく。
【意見】使用上の便宜を、数量で示すことは理解したが、教科書の内容の配列についての特徴は、教科書
を学年の系統性で考えたときに、大事にしたい部分であると考える。
(回答)令和3年度採択では、中学校歴史の教科書採択のみであったので、内容の配列は、造本上の特徴
に含めて調査を行った。小学校について、特に重要であるという、御指摘を鑑み、文章表記も考え
ていきたい。
7 審議の結果
(1)「令和5年度採択に向けた三重県教科用図書選定審議会調査員(小学校調査員)の調査実施項目
の方向性(案)」は、一部修正の意見がなされたため、修正案についての検討を行い、最終的な文
言の決定については会長に一任された。
(2)「令和5年度採択に向けた三重県教科用図書選定審議会調査員(小学校調査員)の調査実施項目
の方向性について」の決定後、会長から事務局に答申文を提出することについて承認された。