おもな食中毒について
ノロウイルスによる食中毒
特徴 ウイルスによる新しい食中毒
最近になって、ノロウイルスに汚染された食品を食べて激しい嘔吐と下痢をしめす急性胃腸炎の集団発生が世界各地で多数報告されています。ノロウイルスにはいくつかの種類があり、電子顕微鏡で観察すると、小さな球形の構造をしています。食品や飲料水を介して感染しますが、人から人への感染も報告されています。
- ウイルスの感染によっておこる食中毒です。
- ウイルスに汚染された食品から感染します。
- 集団感染がよくみられます。
原因食品 ウイルスに汚染された食品
二枚貝が感染源になることが多いのですが、サラダ、果実、ケーキなど、生のまま食べる食品から感染することもあります。また、食品取扱い者を介した感染など、人から人への感染もあります。
症状 嘔吐と下痢
感染から発症まで1~2日間かかります。主な症状は嘔吐と下痢で、特徴的なのは発病当初に激しい症状をおこすことです。頭痛、発熱、咽頭通など、かぜとよく似た症状がみられる場合もあります。通常は発症後3日以内に治癒します。
予防法
- 二枚貝の貝類の生食はさける。
- 飲料水は、煮沸するなど完全に滅菌してから飲む。
- 調理の際は、必ず手を洗い、うがいをする。
- まな板、包丁、ふきんなどはよく洗い、熱湯や漂白剤で殺菌する。