食中毒について
カンピロバクター食中毒
特徴 鶏や牛などの腸に住む細菌
最近になって発生件数が増え、注目されている食中毒菌です。ふだんは鶏や牛などの腸に住み、食品や飲料水を通して感染します。少量で感染し、人から人へ直接感染したり、ペットから接触感染する例もあります。
- 空気にさらされると菌は死滅しますが、10℃以下のところでは生き続けます。
- 酸素がまったくないところでは、菌は発育しません。
- 学校給食や修学旅行などでの集団感染がよくみられます。
原因食品 食肉、牛乳、飲料水など
生の鶏肉や牛肉が感染源となることが多く、生乳などの畜産品や飲料水などから見つかった例もあります。また、犬や猫などのペット、ネズミなども保菌しているため、これから感染することもあります。
症状 発熱、頭痛、筋肉痛、下痢
感染から発症するまで2~7日かかります。まず、発熱、けん怠感、頭痛、めまい、筋肉痛がおこり、次に吐き気や腹痛におそわれます。その後、数時間から2日後までに下痢がおこり、水のような便が出ます。1日の下痢回数は2~6回くらいで、ときには10回以上におよぶこともあります。
予防法
- 食肉などを冷蔵庫に保存するときは、他の食品と分ける。
- 食肉などは十分に加熱する。
- 飲料水は、煮沸するなど、完全に滅菌してから飲む。
- 調理の際には、必ず手を洗う。
- まな板、包丁、ふきんなどはよく洗い、熱湯や漂白剤で殺菌する。