食中毒について
ウエルシュ菌食中毒
特徴 集団発生をひきおこす原因菌
もともと自然界に広く分布し、土や水中、健康な人の便の中などにいます。特に牛、鶏、魚の保菌率が高く、食肉や魚介類の加熱調理食品が原因になりやすいといえます。学校給食などのように、集団発生するケースが多い食中毒菌です。
- 煮沸1時間以上でも死滅しない特殊な芽胞を持っています。
- 空気のないところを好み、空気に触れると発育しません。
- おおぜいの食事を調理するときにおこりがちな食中毒です。
原因食品 スープやカレーなど
肉類や魚介類を使ったたんぱく食品が原因となります。肉の揚げ物などを常温で放置しておくとウエルシュ菌はどんどん増殖します。スープ、カレー、肉汁などには注意が必要です。
症状 軽い腹痛と下痢
喫食後、平均12時間で下痢がはじまり、水のような便が出ます。下痢は1日2~5回おこりますが、腹痛はあまり重くありません。ときには嘔吐を伴うこともありますが、1~2日で回復するケースがほとんどです。
予防法
- スープなどを調理するときは、必ずよくかきまわす。
- スープなどは、できるだけ底の浅い容器に入れて保存する。
- 冷凍肉は完全に解凍してから調理する。
- 室温で放置しない。
- 調理後は早めに食べる。
- 保存するときは、すぐに冷却し、冷蔵庫に保存する。
- 保存後の食品は、食べる前に再度加熱する。