「第3次三重県動物愛護管理推進計画」を策定しました
動物の愛護及び管理に関する法律(以下「動物愛護管理法」といいます。)等の改正内容を反映させるとともに、動物愛護等に関する社会環境等の変化を踏まえ、令和3年3月に「第3次三重県動物愛護管理推進計画」を策定しました。
この計画は、「人と動物が安全・快適に共生できる社会」を基本理念とし、その実現のために必要な取組を定めた5か年計画です。
関係団体や県民の皆さんとともに、基本理念の実現にむけて取り組んでまいりますので、ご理解とご協力をお願いします。
1 計画の性格・位置付け
動物愛護管理法第6条に基づく県の計画として、動物愛護管理に関する基本的な方針や必要な取組を定めるとともに、その取組を県だけでなく、さまざまな主体と連携しながら、総合的に推進していく行動指針として位置付けるものです。
2 計画期間
令和3年度から令和12年度までの10年間の計画としますが、計画の達成状況を点検し、状況の変化に的確に対応するため、計画の策定後、おおむね5年目にあたる令和7年度を目途に、見直しを図るものとします。
3 基本理念と10年後のめざす姿
「人と動物が安全・快適に共生できる社会」を基本理念とし、その実現に向けて、県民一人ひとりが動物を愛護する心を育み、動物の命を尊攘するとともに、すべての動物の飼い主が社会的な責任をもって動物をを適正に管理できるよう取り組みます。
10年後のめざす姿
〇県民一人ひとりが、人と動物との関わりについて正しく理解し、動物の命についてもその尊厳を守るとともに、動物に優しいまなざしを向け、その存在が幸せであると感じています。
〇すべての動物の飼い主が社会的な責任をもって、適正な飼養管理を行うことで、動物が人の生命等を侵害することがなくなるとともに、動物の健康及び安全が確保されています。
〇さまざまな主体の相互理解のもと、地域において動物に起因する問題の解決や災害対策などに取り組んでいます。
4 具体的な取組内容(令和3~7年度)
本計画の基本理念である「人と動物が安全・快適に共生できる社会」の実現に向けて、県が重点的に行う3つの取組に対して、以下の目標を設定します。また、3つの目標以外にも、それぞれの取組に関する指標を設定し、毎年度策定する「動物愛護管理推進実施計画」で進捗を管理します。
(1)適正飼養の推進による動物の健康及び安全の確保並びに返還・譲渡の推進
飼い主が社会的な責任をもって、安易な飼養の抑制、終生飼養及びみだりな繁殖を防止するための措置の徹底などの適正飼養を行うことで、動物の命と健康を守るとともに、動物の引取り数が減少し、返還率の向上や譲渡の推進により、犬・猫の処分数がゼロになることをめざします。
【目標1:殺処分数ゼロに向けた取組目標】殺処分数ゼロ(譲渡することが不適切ではないものと引取り後に死亡したものの処分数を除きます)
(2)災害対策と危機管理対応
行政、関係団体、企業等が連携し、災害に強い危機管理体制が整備されることをめざします。
【目標2:災害時などの危機管理対応の取組目標】ペットの防災対策を行っている人の増加
(3)地域における動物愛護管理の推進と人材育成
地域ボランティア、動物愛護推進員及び関係団体などがアクティブシチズンとして積極的に動物愛護管理の推進にかかわる活動を実施することをめざします。
【目標3:さまざまな主体との協創の取組目標】動物愛護の対するアクティブシチズンの増加
(4)動物愛護管理の普及啓発
様々な主体による動物愛護管理に関する普及啓発活動が活発に行われ、県民一人ひとりが、動物愛護管理についての関心と理解を深めることをめざします。
【指標1】ITを用いた動物愛護の普及啓発(「あすまいる」ホームページへのアクセス数)
(5)周辺生活環境の保全と動物による危害防止
家庭動物等の飼い主が社会的な責任をもって適正飼養することで、動物による危害発生や動物を起因とした地域の問題が減少することをめざします。
【指標2】飼い主のいない猫の減少に向けた取り組みの支援応答率
(6)所有者明示の推進
家庭動物等の所有者明示を行う飼い主が増加することをめざします。
【指標3】犬・猫のマイクロチップの装着率
(7)動物取扱業の適正化
動物取扱業者による適正な動物の取扱いが行われることをめざします。
【指標4】法令遵守状況等の自主点検を実施している動物取扱業者の割合
(8)実験動物、産業動物等の適正な取扱いの推進
実験動物、産業動物等が適正に取り扱われるとともに、その役割に関する普及啓発が進んでいることをめざします。
【指標5】実験動物等の役割や適正な取扱いに関し、理解を深めた人数
関連資料
令和5年度三重県動物愛護管理推進実施計画(PDF:399KB)