E型肝炎ウイルス食中毒に注意!
加熱不十分な豚レバーや、野生のイノシシやシカの肉、内臓の生食で、E型肝炎ウイルスに感染した事例が報告されています。
E型肝炎ウイルスの感染経路は経口感染で、ウイルスに汚染された食物、水の摂取により罹患することが多く、E型肝炎ウイルスに感染した場合、不顕性感染が多いとされています。肝炎を発症した場合の臨床症状はA型肝炎に類似し、高率に黄疸を伴います。平均6週間の潜伏期の後に、発熱、悪心・腹痛等の消化器症状、肝腫大、肝機能の悪化が出現し、大半の症例では治癒しますが、稀に劇症化することがあります。
E型肝炎の特徴として、妊婦が感染すると劇症化する率が高いとの報告があり、また、高齢者ほど重症化しやすいとされているため、このような方は特に気をつける必要があります。
予防方法として、手洗い、飲食物の十分な加熱(E型肝炎ウイルスは熱に弱い)が重要です。
野生動物の肉や内臓は、中心部まで十分加熱して食べましょう!
豚の肉や内臓の生食は禁止です!
リンク
- 食肉を介するE型肝炎ウイルス感染事例について(E型肝炎Q&A)(厚生労働省)
- ジビエ(野生鳥獣の肉)はよく加熱して食べましょう(厚生労働省)