建物火災消火訓練施設(AFT)
消火技術の向上を目指して
Advanced Firefighting Training System 消火訓練施設
県内消防職団員の消火技術の向上を図るため、三重県消防学校では
火災、濃煙を伴う建物火災状況をリアルかつ安全に模擬し、実火災時と
同様な臨場感溢れる各種総合的な消火活動訓練が、繰り返し可能である
建物火災消火訓練施設を平成11年度(12年1月)に整備しました。
1.建屋概要
構造:RC造 延床面積:92平方メートル |
2.主な特色
訓練施設の1階には、 消火訓練装置(AFT:Advanced Firefighting Trainer)が 設置され、さらに、2階には小型の消火訓練装置が設置されています。 この装置はプロパンガスを燃料とし、自動制御された実災害シミュレータで、 火災状況をリアルかつ安全に模擬できるうえ、 訓練生の消火技量も評価できる装置です。 また、2階の小型消火訓練装置を用いることによって、 自衛消防隊員の訓練も可能な施設となっています。 |
3.システム機能概要
実災害模擬機能
訓練シナリオの設定に従って、火災の発生、成長、消火および再燃状況を模擬します。
模擬煙により、訓練室に濃煙を充満させ、火災時の状況を模擬します。
システム制御・監視機能
訓練室内の訓練環境を監視するため、各種センサーが設けられています。
訓練室内の訓練状況を監視/記録するためのカメラが設けられています。
訓練シナリオ設定機能
次の4種類の状況について、それぞれ3段階の訓練シナリオを設定し、訓練生の技能に応じた訓練ができます。
- 火炎の高さ
- 火炎の成長時間
- 消火技量
- 鎮火作業の時間(再燃時間)
システム安全制御機能
AFTシステム全体の安全を自動制御し、安全な運転ができます。
自己故障診断機能も有しており、万一の異常時にもシステムの安全性は確保されています。
- AFT訓練室内の高温時制御
- AFT訓練室内のプロパンガス漏洩時制御
- パイロットバーナの失火時制御
- 地震発生時制御
- 異常時制御(手動緊急停止機能)