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平成27年04月28日

みえ森と緑の県民税「2つの基本方針と5つの対策」

 山崩れや洪水など災害発生のリスクを軽減するような新たな森林整備を進める施策と、そのような森林づくりを県民全体で支える社会をつくるための施策が必要です。
 このため、「みえ森と緑の県民税」を活用して、次の2つの基本方針とこれらに連なる5つの対策を実施しています。

【2つの基本方針】

  • 基本方針1:災害に強い森林づくり 
  • 基本方針2:県民全体で森林を支える社会づくり

基本方針1:災害に強い森林づくり

防災・減災の観点から整備の急がれる森林について、土砂災害防止機能等を高めるために必要な対策を講じ、災害に強い森林を実現します。

【対策区分:1 土砂や流木による被害を出さない森林づくり】
・対策の基本的な考え方                                                                                              土砂や流木によって人家や公共施設、沿岸及び漁業等に被害が及ばないように、洪水緩和や土砂災害防止機能等の森林の働きを発揮させるために必要な対策を進める。
  1. 土石流等の被害を軽減する森林の整備                                                                                                       渓流沿いの一定幅の森林を伐採・搬出して流木の発生を抑制するとともに、残存木の大径化を促進し、樹木の抵抗力で耐えられる土石流等を緩衝する。また、現地状況に応じて、伐採木を土砂止めとして有効活用する。
  2. 流域の防災機能強化を図る森林の整備                                                                                            山腹崩壊の発生源となる斜面上部の0字谷等の凹地形周辺や、渓流の上部で整備が遅れている森林等について、根系や下層植生の発達を促す森林整備を実施する。
  3. 森林内の防災施設等に堆積した土砂や流木除去                                                                                 治山ダム等の施設等に堆積した土砂や流木を撤去し、施設の機能を回復する。
  4. 土砂や流木による被害を出さない森林づくりの基礎情報整備                                                                             事業の効率的かつ効果的な実施を図るため、森林の現状を的確に把握し、優先的に森林整備を実施する地域等を判断するための航空レーザ測量や境界の明確化を実施する。
  5. 森林の機能を維持するための獣害対策                                                                           ニホンジカによる食害等により、森林の持つ土砂流出防止等の機能が低下することを予防するため、獣害対策を実施する。
等、「土砂や流木による被害を出さない森林づくり」に資する事業

【対策区分:2 暮らしに身近な森林づくり】
・対策の基本的な考え方                                                                                                    生活環境の保全や向上のため、県民の暮らしに関わりの深い森林について必要な対策を進める。
  1. 荒廃した里山や竹林の再生                                                                                                       放置された里山や拡大する竹林の整備を行う。
  2. 集落周辺の森林の整備                                                                                            人家裏や通学路沿いで倒木になる恐れのある危険木の除去等を行う。
  3. 水源林等の公有林化                                                                                 水源林として重要な森林や、防災・減災の観点から公的管理が望ましい森林について、公有林化を実施します。
  4. 木質バイオマスの活用                                                                             里山などの整備で発生する林地残材を木質バイオマスとして活用する「木の駅プロジェクト」等を促進する。
  5. 海岸林の整備                                                                           防潮・防風・飛砂防止等、海岸林造成や維持管理を行う。
等、「暮らしに身近な森林づくり」に資する事業


 

基本方針2:県民全体で森林を支える社会づくり

将来にわたり「災害に強い森林づくり」を引き継いでいくため、森林環境教育や木育に携わる人材の育成や、学校等における取組の推進、県民の森林への理解を深めるための場の整備等、県民全体で森林を支える社会づくりを進めます。

【対策区分:3 森を育む人づくり】
・対策の基本的な考え方                                                                                               「災害に強い森林づくり」を将来に引き継ぎ、また森林や緑を大切に思い・育む人づくりのため、森林環境教育や木育に携わる人材の育成や、教育活動を進める。
  1. 三重の森林づくりを担う人材の育成                                                                                                       「災害に強い森林づくり」「県民全体で森林を支える社会づくり」を担う人材の育成を進める。
  2. 森林環境教育推進体制づくり・森林づくり技術者の育成                                                                                            「みえ森づくりサポートセンター」の運営を通じ、森林環境教育・木育指導者の養成や一定レベル以上の技術を修得させるための研修会の開催、学校教育、保育関係者等を対象とした研修を実施する。
  3. 学校等における森林環境教育・木育の実施                                                                                 学校等において、実情に応じ、子どもたちが森林について学ぶための森林環境教育・木育や野外体験保育等の活用を実施する。
等、「森を育む人づくり」に資する事業

【対策区分:4 森と人をつなぐ学びの場づくり】
・対策の基本的な考え方                                                                                           未就学児や児童、生徒をはじめ、様々な県民に森林や木材について学び・ふれあう場を提供し、森と県民との関係を深める対策を進める。
  1. 森林環境教育・木育が行える場の整備                                                                                                       子どもたちの森林環境教育・木育や野外体験保育に活用できる場の整備やリニューアルを図る。
  2. 多様な主体が森林とふれあう場の創出                                                                                            都市住民と山村地域との交流等、多様な主体が連携しながら森林とふれあい、体感できる学びの場づくりを促進する。
等、「森と人をつなぐ学びの場づくり」に資する事業

【対策区分:5 地域の身近な水や緑の環境づくり】
・対策の基本的な考え方                                                                                                   地域の身近な水や緑の環境づくりを進めるため、森・川・海のつながりを意識した森林や緑、水辺環境を守り、生物多様性を保全する活動への支援や、森林や緑と親しむための環境整備等、身近な緑や水辺の環境と県民との関係を深める対策を進める。
  1. 森林の総合利用のための整備                                                                                                       森林浴等癒しや健康増進のために森林を活用できるよう、遊歩道・ベンチの設置等の環境整備を行う。
  2. 生物多様性の保全                                                                                            森林の多面的機能の一つである、生物多様性の保全に資するため、自然環境・生物多様性に係る情報の収集、調査やデータベースの整備を行う。また、活動団体等への支援を行う。
  3. 住民等による海岸漂着流木等の回収活動に対する支援                                                                                 住民等の団体による海岸漂着流木等の回収活動を進める。
等、「地域の身近な水や緑の環境づくり」に資する事業
 
 

お問い合わせ

三重県農林水産部 みどり共生推進課 みどり推進班
電話:059-224-2513/ファックス:059-224-2070/E-mail:midori@pref.mie.jp

本ページに関する問い合わせ先

三重県 農林水産部 みどり共生推進課 みどり推進班 〒514-8570 
津市広明町13番地(本庁6階)
電話番号:059-224-2513 
ファクス番号:059-224-2070 
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