松阪木材コンビナート
木材産業を取り巻く状況は、成熟しつつある人工林資源、木材の需要構造の変化、外材主導と製品輸入の増大などにより大きく変化しています。
これに対応するには、製材コストの低減、木材乾燥・高次加工化の推進、品質管理の徹底、原木の安定供給体制の整備、マーケティング活動の充実、技術開発・新商品開発など、木材産業の抜本的な構造改革が求められております。
このため、これらの新しい機能を導入した先進的な木材総合流通加工基地として各々の機能を連結させた木材コンビナートを整備しました。
平成9年には、県は全体構想を策定し、平成10年に造成工事、平成12年に施設整備に着手し平成13年4月25日に開業しました。
現在では、原木市場、製品市場、流通検査、大型並材製材工場、内装材工場、プレカット加工場、木材需要拡大施設、木質チップ工場が稼働しています。
写真説明
撮影日:平成13年4月26日(開場記念市にて)
約12,000m3の原木が出材されました。
概要
経緯及び現況
松阪木材コンビナートの整備は、昭和63年に松阪市の当時の4市場が核となって拠点施設を整備する構想からスタートしています。
その後、平成5年には、この整備の受け皿となるウッドピア松阪協同組合が設立され、平成7年に用地の取得を松阪市山室町等に行い、同年、県は政策会議において松阪木材コンビナート整備の推進方針を協議し県営で用地の整備を行うことを決定しました。
平成9年には、県は全体構想を策定し、平成10年に造成工事に着手し、平成12年に造成を完了。施設整備についても、平成12年から着手し、一部施設の完成を受けて平成13年4月25日には開業記念式を行いました。現在、原木市場、製品市場、流通検査、大型並材製材工場、内装材工場、プレカット加工場、木材需要拡大施設、木質チップ工場の8施設が稼働中です。
背景
木材産業を取り巻く状況は、成熟しつつある人工林資源、木材の需要構造の変化、外材主導と製品輸入の増大などにより大きく変化しています。
これに対応するには、製材コストの低減、木材乾燥・高次加工化の推進、品質管理の徹底、原木の安定供給体制の整備、マーケティング活動の充実、技術開発・新商品開発など、木材産業の抜本的な構造改革が求められております。
このため、これらの新しい機能を導入した先進的な木材総合流通加工基地として各々の機能を連結させた木材コンビナートを整備しました。
松阪コンビナート構想
松阪地域は紀伊半島の豊富な森林資源を活用し、我が国有数の国産材製材産地あるいは木材の一大集散地としての役割を担ってきました。この役割を今後とも果たしていくには、木材の新たな流通やニーズに対応できる流通加工システムを構築することが不可欠です。このため、
- 価格、供給量の安定性(外材、代替材との同等の価格、量、供給体制)
- 工業製品並の一定した性能と保証(寸法、乾燥等品質と管理と保証)
- 豊富な品揃え(役物、集成材、内装材、プレカット、パネル等)
をコンセプトとし、住宅産業等の木材供給に対するニーズにあわせた国産材産地を形成することとしました。
木材コンビナートは、従来のプロダクトアウト型からマーケットイン型への転換を図り、21世紀における総合流通加工拠点として整備を進めています。
フロー図(PDF:16KB)
整備の内容
位置
松阪市木の郷町(旧町名:山室町・立野町地内)
面積
41ha(工場敷地23ha)
施設内容
木材流通:原木市場、製品市場、販売センター
木材加工:大型製材工場、内装材加工工場、プレカット加工工場、木質チップ工場など
総事業費
約101億円(造成等29億円、施設整備72億円)[用地買収費は除いています]
事業主体
ウッドピア松阪協同組合(組合員数30社、団体)
事業期間
平成7年~ (未売却地が7区画、3.8ha残っています)
完成予想図
主要施設と事業主体等
施設内容 | 事業主体 | 取扱品目 |
---|---|---|
コンビナート内総合管理 |
ウッドピア松阪協同組合 | - |
原木市場 | ウッドピア市売協同組合 | 原木 |
製品市場 | 木材製品 | |
流通検査 | ウッドピア流通検査協同組合 | 木材乾燥、木製品仕上げ加工 |
大型並材製材工場 | グリーンウッドタクミ協同組合 | 板材、柱、桁等 |
内装材加工工場 | Jスマイル内装材協同組合 | 床材、壁材等 |
プレカット加工工場 | 三重県木造住宅協同組合 | プレカット加工 |
木材需要拡大施設 | 松阪地区木材協同組合 | 木製品の展示、住宅相談、研修会の開催 |
木質チップ工場 | ウッドピア木質バイオマス利用協同組合 | 木質チップ |
販売センター | 松阪木材株式会社 ウッドピア21事業部 | ウッドピア商品全般 |