第2章　IV 基本方針4 森林づくりへの県民参画の推進

数値目標の達成状況

指標	実績	目標
	平成19年度	平成22年度	平成27年度	平成37年度
森林づくりへの参加者数	12,355人	15,000人	20,000人	30,000人

※平成22年度は、県民しあわせプラン第二次戦略計画の目標値です。

1 県民、NPO、企業等の森林づくり活動への支援

「森林は大切」という意識が「森林を守る」という具体的な行動につながるよう、多様な主体が多様な方法で森林づくりに参加できる仕組みづくりを進めます。

(1) 森林づくりへの県民参加の促進

森林づくりへの多様な主体の参加を促すため、活動場所の確保や指導者の育成、情報の提供などを行い、県民やボランティア、NPO、企業などの活動を支援しています。

平成19年度は、新たに5カ所の森林で「企業の森」が設定され、社員の皆さんが植林や間伐などの森林整備を進めています。また、県内の「森林ボランティア」のレベルアップを目指し、大台町で「指導者研修会」を開催したほか、ボランティア団体が実施する「初心者向けの研修会」に対して助成しました。

森林ボランティア研修

交流集会	指導者研修 （救命救急）	間伐材ベンチ づくり指導

企業の森取組実績

区分	企業名	面積（ha）
平成18年度	シャープ(株)三重工場(多気町）、(株)百五銀行(津市）、トヨタ車体(株)（いなべ市）、プリマハム(株)(伊賀市）	12.3
平成19年度	全労済三重県本部（津市）、(株)損保ジャパン（津市）、ネッツトヨタ三重(株)（松阪市）、シャープ(株)亀山工場ほか（亀山市）、(株)INAX（伊賀市）	11.5
計	9ヵ所	23.8

(2) 計画づくりへの県民の参画

森林所有者、事業者、県民などの幅広い参画と合意形成のもとに、森林づくりなどの計画づくりを進めています。

平成19年度は、地域森林計画計画の樹立に際し、計画の企画・立案段階から地域住民が参画する手法として、地域で率先して活動いただいている方々による委員会を設置し、具体的な意見をいただきました。

また、学識経験者、商工業関係者、林業関係者、公募委員で構成する三重の森林づくり検討委員会を設置し、三重の森林づくり基本計画に基づく施策の推進や三重の森林づくりを地域社会全体で支える方策について、検討していただきました。

三重の森林づくり検討委員会	尾鷲熊野地域森林計画検討委員会
	尾鷲地区	熊野地区

(3) 身近な緑化活動の推進

緑化活動に取り組む団体と連携して、花木の植栽などの身近な緑化活動の促進を通して、県民の緑化意識の高揚をはかっています。

平成19年度は、(社)三重県緑化推進協会と連携して「緑の募金」活動を実施したほか、新聞や県広報誌等を活用し、緑化思想の啓発を展開しました。また、宝くじ協会助成事業を活用し、北勢きらら学園と伊勢まなび高校の校内緑化を実施したほか、桑名市ほか4市町にソメイヨシノを800本配布しました。

学校緑化

北勢きらら学園	伊勢まなび高等学校

2 森林づくりの意識の啓発

県民の森林に対する理解を深め、自主的な森林づくりへの参画意識を高める取組を行います。

(1) 三重のもりづくり月間の取組

社会全体で森林を支える社会環境づくりを進めるため、NPOや関係団体、企業等多様な主体と協働して、県民の森林や木材への理解や三重の森林づくりへの参画を促進する各種行事等を毎年10月に重点的に実施しています。

平成19年度は、10月13日（土曜）に桑名市民会館（桑名市）で「森林と水－どう守り、次世代に引き継げばいいのか－」をテーマに「森林フォーラム2007」を開催(参加者約160人）しました。また、県内7地域で、森林や林業を体験する「森の講座」(参加者489人)を開催しました。

もりづくり月間の取組

区分	開催場所	イベント内容等
森林フォーラム2007	桑名市民会館（桑名市）	講演会、木工教室等
森の講座（四日市）	多度町愛宕神社周辺（桑名市）	間伐体験、講話等
森の講座（津）	学びの森川口演習林（津市）	チェーンソーアート、紙芝居等
森の講座（松阪）	松阪市森林公園（松阪市）	巣箱づくり、講話等
森の講座（伊勢）	宮川ラブリバー公園（伊勢市）	竹製スター・ドーム作り、講話等
森の講座（伊賀）	上野森林公園（伊賀市）	コースター作り、ネーチャークラフト等
森の講座（尾鷲）	熊野古道センター（尾鷲市）	尾鷲ヒノキの「箸と箸袋」作り、講話
森の講座（熊野）	熊野古道松本峠周辺（熊野市）	熊野古道沿い人工林の健康診断体験、森林観察