県営林道事業
1 三峰局ヶ岳線
(1)概要
当該路線は、松阪市飯高町下滝野地内の市道虻野線を起点とし、同町富永地内の林道飯高北奥線を終点とする全幅員4.0m、長さ約21.5kmの林道で、工事は平成5年に着工(赤桶、田引の2工区で工事を実施)し、令和3年度末で約20.6km(96%)完成しています。
(2)事業の目的
路網が未整備な松阪市西部の森林における骨格となる林道として、森林の適正管理と森林資源の有効利用を図るとともに、ウッドピア市売協同組合への最短ルートとなることから、運搬コストの低減などによる林業の生産性向上が期待されます。また、災害時に国道166号線が被災した場合の代替路などとして、地域における安全確保等の役割を果たすことも目的としています。
(3)事業全体計画
- 延長 : 21,492 m
- 構造規格 : 第2種自動車道2級、全幅員4.0m
- 事業期間 : 平成5年~令和9年予定
- 事業費 : 5,432,000千円
- 利用区域 :2,464 ha(うち人工林は1,812ha)
(4)位置図
(5)代表写真
2 野又越線
(1)概要
当該路線は、紀北町十須地内の国道422号線を起点とし、大台町桧原地内の国道422号線を終点とする幅員5.0m、長さ約15.6kmの林道で、工事は平成3年に着工(紀北、大台の2工区で工事を実施)し、令和3年度末で約13.8km(88%)完成しています。
(2)事業の目的
路網が未整備な紀北町北西部及び大台町南東部を連絡する骨格となる林道として、森林の適正管理と森林資源の有効利用を図るとともに、ウッドピア市売協同組合への最短ルートとなることから、運搬コストの低減などによる林業の生産性向上が期待されます。また、災害時に国道422号線が被災した場合の代替路としての活用が見込まれるなど、地域における安全確保等の役割を果たすことも目的としています。
(3)事業全体計画
- 延長 : 15,621 m
- 構造規格 : 第2種自動車道1級、全幅員5.0m
- 事業期間 : 平成3年~令和14年予定
- 事業費 : 6,559,800千円
- 利用区域 :1,378ha(うち人工林は895ha)
(4)位置図
(5)代表写真
3 三和片川線
(1)概要
当該路線は、熊野市紀和町和気地内の県道小舟紀宝線を起点とし、同町小栗須地内の国道311号線を終点とする幅員4.0~5.0m、長さ約32.3kmの林道で、工事は昭和49年に着工(天瀬、楊枝川、布引、小栗須の4工区)し、令和3年度末で約24.5km(76%)完成しています。
(2)事業の目的
路網が未整備な熊野市紀和町南東部の広大な森林における骨格となる林道として、森林の適正管理と森林資源の有効活用を図るとともに、布引の滝など森林や自然を活かした観光資源へのアクセス道路として地域振興を図ることを目的とします。
(3)事業全体計画
- 延長 : 32,260 m
- 構造規格 : 第2種自動車道1級、全幅員4.0m~5.0m
- 事業期間 : 昭和49年~令和9年予定
- 事業費 : 7,635,177千円
- 利用区域 :2,496ha(うち人工林は1,534ha)
(4)位置図
(5)代表写真
4 浅谷越線
(1)概要
当該路線は、熊野市飛鳥町地内の国道42号線から小又地内に延びる市道小又線を起点とし、尾鷲市との境界に近い浅谷越を経て、新鹿町地内の市道津恵線を終点とする幅員4.0m、長さ約15.1kmの林道で、工事は平成6年に着工(新鹿、小又の2工区で工事を実施)し、令和3年度末で約12.7km(84%)完成しています。
(2)事業の目的
路網が未整備な熊野市北東部の森林における骨格となる林道として、森林の適正管理と森林資源の有効利用を図るとともに、熊野原木市場への最短ルートとなることから、運搬コストの低減などによる林業の生産性向上が期待されます。また、津波などで沿岸部の国道311号線が被災した場合の代替路などとして、地域における安全確保等の役割を果たすことも目的としています。
(3)事業全体計画
- 延長 : 15,080 m
- 構造規格 : 第2種自動車道2級、全幅員4.0m
- 事業期間 : 平成6年~令和8年予定
- 事業費 : 3,040,780千円
- 利用区域 :1,056ha(うち人工林は894ha)