三重の木づかい人
第19回 伊藤建材 平成29年2月1日
「三重の木づかい人」第19回は、鈴鹿市、四日市市を中心にスギ・ヒノキの県産材を使った家づくりを行っている伊藤建材(鈴鹿市)の伊藤敏大さんにお話を伺いました。
伊藤建材は昭和51年に建築材料の販売店として創業し、平成11年に工務店、平成15年に製材工場を建設し、地元の山の木を使用した住宅を、製材加工から施工まで一貫した家づくりを行っています。伊藤さんは、建築士として住宅の設計もされており、原木にこだわり、自ら製材した木材を使用して、木の良さを活かした家づくりに取り組まれています。
なぜ県産材を使うのですか。
山から木が伐採・搬出され、山が整備されないと、結果的にみんなが困ると考えています。自分のことだけを考えるのではなく、地域全体を見て、地元の木を使うことが地域をつくることに繋がるという思いで県産材を使っています。
また、三重県で建てる家は三重県の木材を使うことが、住宅にとっても住む人にとっても良いことだと考えています。その地域の風土で育った木材を使用した住宅は、強く長くもつ家になり、そこに住む人にとっても健康に暮らせる家になると考えています。それと、自分自身が地元の木材が好きだということです。色つやが良く、匂いの良い地元の木材が単純に好きなんです。
製材へのこだわりを教えてください。
美杉や飯南、宮川や尾鷲などの三重県の原木を使用しています。製材をする際、その木がどこでどういう風に育ったのかを考えて製材しています。
家づくりへのこだわりを教えてください。
地元の木を使い、より長く使ってもらえる家、より高品質の家を提供できるよう心がけています。私自身、以前は、伝統工法だけが木の良さを生かせる住宅であるという認識でしたが、今では性能と木の良さを両立させた家づくりができると考えています。環境と人に優しい高気密、高断熱の住みやすい家づくりと、木材の持つぬくもりや木材の良さを感じられる家づくりとを両立させた家づくりに取り組んでいます。
今後の抱負等を教えてください。
私は三重県に誇りを持っています。三重県は特別な地域で、特別な地域で育った木材で造った特別な住宅に住んでるんだという、そういう意識を三重県の方に持ってもらいたいです。そういう誇れる住宅を、お施主様と一緒に熱い思いを語りながら、造っていきたいと思います。
伊藤建材の詳細については、下記のページをご覧ください。