県では、木づかいのできる将来の建築士の育成を目的として、建築学科の高校生を対象に「三重の木造建築士育成推進事業」を開催しています。
今年度は令和4年1月6日(木)に、東原建築工房の東原達也氏を講師にお招きし、三重の木材と建築について講義を受けるとともに、実験を通じた耐力壁の仕組みについて学びました。講座には伊勢工業高等学校建築学科の3年生6名が参加し、生徒たちが作製した土壁の強度を測る耐力壁実験では、荷重が加えられる度、ミシミシと音を立てながら壁が耐える様子とその迫力に、生徒たちは喜んだり驚いたりしていました。
講義では、東原さんから土壁について説明していただくとともに、県の林業職員が木を使うことの意義・効果について説明をしました。その後、「三重の木」を使うと何がいいの?外国の木との違いは何?をテーマにグループワークを行い、生徒がそれぞれ考えた意見を共有しました。また、耐力壁実験で得られたデータからグラフを作成し、その結果から、木材を使用した壁はすぐには破壊されずに耐えることで、地震等の際に人が避難する時間を与えてくれることを学びました。
講座終了後、生徒たちにアンケート等で感想を伺ったところ、将来、木で家を建ててみたいと思った、貴重な体験ができて良かったなど感想をいただきました。
実験の様子
講義の様子