県では、県産木材の需要拡大及び木材利用の普及啓発のため、公共建築物や民間商業施設等非住宅の木造・木質化の推進に取り組んでいます。
その一環として、令和2年7月20日(月)及び7月30日(木)に、中大規模の木造設計に必要な知識・技術を習得するための講座「三重県中大規模木造建築設計セミナー修了者スキルアップ講座」を開催しました。
本講座では、平成30年度及び令和元年度に実施した三重県中大規模木造建築設計セミナーの修了者の内、17名(内7名はWeb受講)が出席し、床面積が500m2~1,000m2の事務所や学校等の建築物に焦点をしぼり、実務に繋がる木造設計に関する知識を学びました。
7月20日(月)は、木造建築物の防耐火計画について桜設計集団の安井昇氏に、木構造計画について山田憲明構造設計事務所の山田憲明氏に解説していただきました。また7月30日(木)は、構造用製材の品質管理(JAS規格・含水率管理)について木構造振興株式会社の原田浩司氏に解説していただいた後、NPO法人サウンドウッズの安田哲也氏のコーディネートのもと、原田氏や三重大学大学院生物資源学研究科教授の中井毅尚氏、県内製材供給事業者等を交え、「県産材による木の建築」をテーマとしたパネルディスカッションが行われました。
今後は公共建築物の木造・木質化をさらに進めるため、公共施設の整備に関わる県、市町の担当職員を対象とした、中大規模の木造建築に必要な知識・技術を習得するための講座を令和2年度中に開催する予定です。
講座の様子 パネルディスカッションの様子