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平成29年11月09日
もりびと塾2017「林業リーダーコース」の開催結果
県では、県内の林業事業体や木材製造流通事業体等に勤務されている方で、将来的に組織の中核となって、業界や地域のリーダーとして活躍したいという方を対象に、研修会(もりびと塾2017「林業リーダーコース」)を全5回の日程で開催しました。
県内の事業体から参加した10人が、東京オリ・パラの開催を見据えて注目を集める森林認証材の動向等最近の状況や、ワークショップ形式で、業務上の課題解決方法やデータ分析・マーケティング方法等を学びました。
第1回 平成29年9月6日(水) 開講
第1回は、受講生10人が全員出席してのスタートとなりました。
まず初めに、講師の楢崎氏・桜木氏(FOREST MEDIA WORKS(株))のコーディネートにより、「リーダーとは何か」についてグループワークを行い、リーダー像について議論しました。受講生からは、「リーダーは立場(経営者か、上司か)によってもその理想像が異なる」「職員とのコミュニケーション能力が必要」などの活発な意見が出されました。
続いて、NPO法人農林業経営支援センター理事長の中島氏より、東京オリ・パラの開催を見据えて注目を集める森林認証について、その制度の仕組みなどについて講義をいただきました。中島氏は、森林認証の一つであるSGEC/PEFCの審査員も務めており、認証の実務経験を交えたお話に、受講生の皆さんは熱心に聞き入っていました。
受講生のみなさん
リーダー像について議論
森林認証制度についての講義です
第2・3回 平成29年10月5日(木)~6日(金) 課題解決実践
第2・3回は、大紀町にある「語らいの里・噺野」を会場に、1泊2日の日程で開催しました。
テーマは「課題解決実践」です。森林・林業・木材産業を取り巻く課題はたくさんありますが、これら課題を解決する手法について学びました。 講師の楢崎氏・桜木氏に加えて、NPO法人農林業経営支援センターの廣田氏をゲスト講師に迎え、2日間かけてグループワークに取り組みました。
一口に「課題」と言っても、課題に向き合う立場によってその捉え方は異なることから、課題を明確にしないと議論がかみ合わないことがあります。そこで、グループワークでは、まず初めに様々な発生事象から課題を抽出して整理したうえで、続いて、その対処策を導くという作業に取り組みました。 受講生の皆さんは、2日間連続のグループワークで議論を尽くしたこともあって、やや疲れの色もありましたが、普段の職場では経験できない体験を通して何かを得ていただいたようです。
第4回 平成29年10月18日(水) データ分析・マーケティング論
第4回のテーマは、「データ分析・マーケティング論」です。原木や製材品、あるいはそれらに関連するサービスを顧客に提供する上で、「マーケティング」の視点は欠かせません。そして、マーケティングする上で欠かせないのが、データの収集やその分析、解釈です。
今回の講座では、楢崎講師が過去に開発した商品を例にマーケティング手法を説明いただいた他、森林組合の職員を対象にとったアンケート結果を例にデータ分析とその解釈方法についても説明いただきました。続いて、講師が設定したテーマ別にグループワークを行いました。グループワークでは、与えられたテーマに沿って、パソコンやスマートフォンを駆使ながら必要な情報を収集し、それらを分析・解釈する演習を行いました。
講師によるテーマ説明
PCで情報収集
論点整理しています
第5回 平成29年11月8日(水) 計画策定/閉講
最終回の第5回のテーマは、「計画策定」です。これまでの4回の講座で学んだ、課題解決手法やデータ分析、マーケティングの知識を活かしながら、講師から与えられたテーマに沿って計画を策定し、それを実行案としてプロジェクトリーダーにプレゼンテーションするという設定でグループワークを行いました。
各班とも仮想のテーマ設定にも関わらず、現実さながらに真剣に議論し、プレゼンテーションも熱の入ったものとなりました。
最後に、全5回に出席した7人の受講生に対して修了証を交付して閉講となりました。
なお、受講生の皆さんを対象にアンケートを取ったところ、今回の講座全体について70%の受講生が「満足」と答え、講座を受講して自身に何らかの変化があったかという質問に対しては90%の受講生が「変化した」との回答をいただきました。
受講生の皆さんが各職場に戻られて、今回の講座で得た知識を活かしながら「リーダー」として活躍されることを期待しています。
講師によるテーマ説明
実行計画をプレゼンテーション
修了証を交付しました