講演会
「真の林業再生と、地方創生のカギ『自伐型林業』」と題した講演をいただきました。この中では、林業が抱える数々の課題を分かりやすく説明いただいたほか、森林の適切な管理を行う森林経営や林業再生には自伐型林業が重要な役割を担っていることや、自伐型林業が活性化することで中山間地域が元気になり、地方創生につながっていくことなど、具体的な事例を披露しながらお話いただきました。中でも、中嶋理事長が活動している高知県の一部地域では、自伐型林業に取り組み始めた方が100人を超える勢いで増えており、林業だけでなく、農業や観光業などとセットで年収を確保して地域に定着している事例が紹介され、来場者から強い関心が寄せられていました。
現 地 研 修 会
講演会の後は現地に移動し、林内作業車と『土佐の森』方式軽架線キットを用いた集材研修を実施しました。この方式は、1本の主索を張り、キャリー(2個の滑車付)を使うだけのシンプルな軽架線で、林内作業車のウィンチを利用して伐採木を集材・搬出することができます。また、主索の下だけでなく、横取りも可能なのが特徴となっています。講師の指導の下、参加者自らが架設~林内作業車の操作~集材・搬出を行いました。
研修時間は3時間程度と短かったですが、この時間で主索の設置から集材・搬出、主索の撤去まで実施し、林内作業車1台分の原木を集材・搬出することができました。
研修後のアンケートでは、「とてもわかりやすく、役に立つ研修であった」「森林整備にやる気が出た」との意見を多数いただきました。
これからも多くの方々が自伐型林業にチャレンジできるよう、技術支援を行っていきます。