- facebook
- facebook share
- twitter
- google plus
- line
平成28年11月02日
林業死亡労働災害多発警報が発令されました(平成29年2月16日に解除されました)
警報発令期間:平成28年11月1日から平成29年1月31日までの3カ月間
三重県内において、林業における死亡労働災害が平成28年6月に1件、9月に2件発生しています。
これを受け、全国の林業・木材製造業関係者で組織する「林業・木材製造業労働災害防止協会」では、同協会三重県支部に対して、「林業死亡労働災害多発警報」を発令しました。
警報発令の期間は、平成28年11月1日から平成29年1月31日までの3カ月間となっています。
三重県における林業死亡労働災害発生件数の推移
平成27年までの過去10年間の林業死亡労働災害発生件数は次のとおりです。
三重県における林業死亡労働災害件数
年 |
H18 |
H19 |
H20 |
H21 |
H22 |
H23 |
H24 |
H25 |
H26 |
H27 |
件数 |
2 |
1 |
3 |
1 |
1 |
0 |
2 |
2 |
0 |
0 |
平成28年において平成28年9月30日までに死亡労働災害の件数が3件となっています。
県内で死亡労働災害が発生するのは平成25年以来2年振り、1年間に3件の死亡労働災害が発生するのは、平成20年以来7年振りとなっています。
林業死亡労働災害多発警報発令を受けた取り組み
林業・木材製造業労働災害防止協会三重県支部では、死亡労働災害の早期撲滅を図るため、警報発令期間中に、現場安全パトロールの実施や緊急集団指導会の開催など「林業死亡労働災害防止対策」を講じることとしています。
三重県としても、同協会三重県支部の取組と連携しながら林業労働安全推進の取組を強化していきます。
現場安全パトロールの実施
林業・木材製造業労働災害防止協会三重県支部と三重県、関係機関が連携して、警報期間中に集中的に林業現場の安全パトロールを行います。
緊急集団指導会の開催
林業・木材製造業労働災害防止協会三重県支部と三重県では、林業死亡労働災害の多発状況と警報が発令されたことを踏まえて、下記のとおり緊急集団指導会を開催しました。
緊急集団指導会には、県内の林業関係者に幅広く参加いただき、38事業体から76名の参加がありました。
1.日時 平成28年12月1日(木)13時30分から16時00分まで
2.会場 スマッキー大研修室(松阪市木の郷町18 ウッドピア松阪コンビナート内)
3.内容
ア.県内の労働災害の発生状況について
三重労働局労働基準部健康安全課 課長補佐
イ.林業における労働災害の発生状況について
林業・木材製造業労働災害防止協会 東海・北陸地区担当安全管理士
ウ.県内で発生した死亡労働災害の原因と対策について
林業・木材製造業労働災害防止協会 林材業安全技能師範
緊急集団指導会では3名の講師により講演をいただきました。
まず、三重労働局労働基準部健康安全課からは、県内で発生している労働災害の状況等に触れ、労働災害件数は全体的には減少傾向にあるものの、林業については災害発生率が他の産業と比べて非常に高く、かつほぼ横ばいで推移していることが指摘されました。
次に、林業・木材製造業労働災害防止協会東海・北陸地区担当の安全管理士からは、海外の事例を交えた安全な伐倒作業についての話がありました。
最後に、林業・木材製造業労働災害防止協会林材業安全技能師範からは、林業の作業の中で伐倒作業が最も危険を伴うことに触れ、伐倒作業の基本について解説した後、平成28年に県内で発生した3件の死亡労働災害の状況と事故の対策についての説明がありました。
緊急集団指導会の様子