ボトルtoボトルで資源循環を実施し日本全国の総出荷本数の約10%を処理することが可能
1. 目的
現在、プラスチックごみによる海洋汚染の問題やプラスチックの資源循環の構築が社会の課題になっている。これらに対応するため、使用済みペットボトルのメカニカルリサイクル技術を持つ協栄産業株式会社とペットフレークの製造技術を持つJ&T環境株式会社(JFEエンジニアグループ)が合弁会社として協栄J&T環境株式会社を設立、ペットボトルの水平リサイクルの確立を目指す。2. 効果
- 石油から製造するペットボトル原料と比較して42,480 t/年(63 %)の二酸化炭素削減効果を実現する。
- 年間60,000t/年(約30億本/年)を処理することが可能であり、年間45,000 t/年(約22.5億本/年)のペットボトル原料を生産することが可能である。
- 日本のペットボトルの総出荷本数うち約10%を処理することが可能である。
〇ペットボトルのリサイクル資料
- 日本全体でペットボトルは約90%リサイクルされ、繊維、トレイ、ペットボトル等として生産されている。ペットボトルのリサイクル率は、世界的に見ても非常に高い。
3. 取組内容
使用済みペットボトルをリサイクルし、新たなペットボトルの原料を製造する「ボトルtoボトル」のリサイクルループを実現させる。〇ペットボトルの水平リサイクルフロー図
4. 取組の詳細
ボトルtoボトル達成の課題の一つが成形に必要な樹脂原料の粘度であり、粘度の調整は、技術的に非常に難しい。協栄J&T環境株式会社では独自の技術を用いてこの問題を克服し、ペットボトル原料として生産することを可能にした。ペットボトルをリサイクルするとき、「キャップ」「ラベル」を外してから廃棄する必要があるため消費者一人一人の協力が必要である。
5. 企業概要
企業名 | 協栄J&T環境株式会社 |
所在地 | 三重県津市雲出鋼管町1番地(JFEエンジニアリング津製作所内) |
HPアドレス | https://kyoei-jtkankyo.co.jp |
事業内容 | 使用済みPETボトルを原料とし、フレークやペレットを製造 |