「山・鉾・屋台行事」は、地域の安全や豊穣を願い、人々が一体となって行う、各地域の文化の粋をこらしたきらびやかな装飾を特徴とする「山・鉾・屋台」の巡行を中心とした祭礼行事のことです。
「山・鉾・屋台」は、日本で祭礼の時に曳いたり担いだりする出し物の総称です。地域によって、呼び方や形が異なり、曳山(ひきやま)・屋台(やたい)・祭車(さいしゃ)・だんじり等と呼ばれています。
ユネスコ無形文化遺産には、「京都祇園祭の山鉾行事」「博多祇園山笠行事」をはじめ、全国33件の山・鉾・屋台行事が登録されました。三重県からは、国の重要無形民俗文化財に指定されている桑名市の「桑名石取祭の祭車行事」、四日市市の「鳥出神社の鯨船行事」、伊賀市の「上野天神祭のダンジリ行事」が登録されており、いずれも三重県を代表する「山・鉾・屋台行事」といえるでしょう。