この集いは、政府拉致問題対策本部と三重県議会北朝鮮拉致問題解決促進議員連盟との共催で、三重県では2回目の開催となります。
第1部は拉致被害者ご家族等からの訴え等、第2部は拉致問題啓発DVD(アニメ「めぐみ」)上映の二部構成で実施しました。
当日は120人を超える県民のみなさんにご参加いただきました。
<当日のプログラム>
【第1部】14:00~15:25
1.主催者あいさつ
2.北朝鮮による拉致被害者ご家族からの訴え
3.三重県に関わりのある拉致の可能性を排除できない行方不明者のご家族の紹介
4.三重県に関わりのある拉致の可能性を排除できない行方不明者のご家族からの訴え
5.講演「拉致―メディアの視点から―」
【第2部】15:35~16:00
拉致問題啓発DVD上映会
アニメ「めぐみ」
第1部では、
主催者あいさつとして、赤池誠章内閣府副大臣、一見勝之知事、中森博文三重県議会北朝鮮拉致問題解決促進議員連盟会長がそれぞれ登壇し挨拶しました。
北朝鮮による拉致被害者ご家族からの訴えでは、北朝鮮による拉致被害者家族連絡会(家族会)の事務局長であり、拉致被害者横田めぐみさんの弟である横田拓也氏にご登壇いただきました。
横田氏からは、「家族が高齢化しており、一刻も早い解決が必要。帰国実現にむけ、政府は北朝鮮へ強く働きかけてほしい。」、「拉致は誰の身にも起こり得ることであり、横田家に起こった特別な事と思わず、自分たちのこととして考えてほしい。」等のメッセージが投げかけられました。
また、この集いでは、三重県に関わりのある拉致の可能性を排除できない行方不明者11人のうち3人のご家族にご来場いただき、ご紹介させていただきました。
当時桑名市で行方不明となり、拉致の可能性を排除できない行方不明者である辻與一さんの兄である辻太一氏にご登壇していただき、「拉致の可能性を排除できない行方不明者について知られていない。もっと関心を持ってほしい。」等のメッセージをいただきました。
講演「拉致―メディアの視点から―」では、元産経新聞社記者の阿部雅美氏から「拉致問題をめぐる報道についての変遷や被害者家族の置かれていた状況等を知っていただきたい。」、「もっと早く報道機関が拉致問題を取り上げ、世論が高まっていれば、拉致被害者の状況は違っていたはずである。拉致問題の解決に向けては、国民の関心が推進力となる。」との発言がありました。
第2部では、
昭和52(1977)年、当時中学1年生だった横田めぐみさんが、学校からの帰宅途中に北朝鮮により拉致された事件を題材に、残された家族の苦悩や、懸命な救出活動の模様を描いたドキュメンタリー・アニメ「めぐみ」(約25分間)を上映し、みなさんにご覧いただきました。
集いにご参加いただいたみなさんからは、「一刻も早い問題の解決をめざして私たち一人ひとりが何をできるのか考えていかなければならないと思った。」、「被害者ご家族の方の生の声を聴く機会は初めてであり、自分にできることからしていこうと思った。」、「今までニュースで拉致問題があることは知っていたが、他人事のように感じていた。すべての国民が自分事として関心をもってもらえるよう、これからも応援していきたい。」(参加者アンケート結果より)といったご感想をいただきました。
三重県では、一日でも早く、拉致問題が解決し、拉致被害者等のみなさんの帰国が実現しますよう、政府や三重県議会北朝鮮拉致問題解決促進議員連盟とともに各種取組を進めていきますので、みなさまのご理解とご協力をよろしくお願いいたします。