社会福祉法人 ふらここ保育園 (紀北町)
活動概要
1回目:園の要望と課題の聞き取り、現地視察
9月6日(水) 14時から16時30分まで
参加者)園長、保育士2名
2回目:自然保育体験とふりかえり
10月26日(木) 9時から15時まで
参加者)園長、保育士2名
対象) 4,5歳児9名
3回目: 自然保育体験とふりかえり
12月21日(木) 9時から15時まで
参加者)園長、保育士2名
対象) 2歳児3名、3歳児1名、4,5歳児7名
活動内容
【1回目】 アドバイザーの聞き取りの結果、自然保育を行ってはいるものの、遊びに発展性がないことや、自
然保育に適したフィールドの整備が課題になっていることが分かった。
アドバイザーからの助言のポイント
森林を活用した保育活動を展開させるうえで、遊びに目的を持たせる事が重要。そのためには、遊びの拠点
があると活動に変化が生まれ、基地つくりなどの発展性のある遊びが生まれやすくなる。
活動の拠点は、ある程度平らな、見通しがきく場所で、子どもにとっても保育者にとっても安全で安心でき
る場所がいい。
【2回目】 午前中、4,5歳児対象に、山あそびを実施し、午後から保育園関係者とアドバイザーでふりかえ
りを実施した。
アドバイザーから、「4,5歳児になれば何らかの社会性が出てくる。遊びの中に共同作業ができる工夫があ
ると遊びが発展する。目的意識をもって自然保育に取り組むことが重要。」といったアドバイスがあった。
写真① 山あそびの様子 写真② 保育士とアドバイザーによるふりかえり
【3回目】 午前中、2~5歳児を対象に、山あそびを行い、森の中で虫の観察などを行った。午後から、保育
園関係者とアドバイザーで振り返りを実施した。
アドバイザーから、年代に応じた対応や、心理学的な見方の重要性についてアドバイスがあった。
写真③ 腐った木の中に幼虫を見つけた 写真④ みんなで幼虫を守る家を作り始める
アドバイザー派遣の結果
・活動フィールドとして、低年齢児でも活動しやすい開けた場所のある雑木林が選定できた。
・年代別に目的意識を持った、自然保育が実践できるようになった。
活動の感想(実施後のアンケートから抜粋)
・保育士があまり先頭に立たず、子供たちのやりたいようにすすめていくことが大切だと感じた。
・優秀な子を育てるのではなく、幸せな子を育てていくように心がける様になった。
・山の好きな子や苦手な子がいるので、その子らしく生きる、それを認め合い許し合える仲間になっていけ
るような保育にしていきたい。