社会福祉法人 微笑会 きしだこども園 (鈴鹿市)
活動概要
1回目:園の要望と課題の聞き取り、現地視察
10月25日(水) 10時から14時30分まで
参加者)園長、理事長、主任保育士、他園見学者2名
2回目:自然保育に関する勉強会
12月20日(水) 15時から17時まで
参加者)園長、主任保育士、保育士4名
3回目:自然保育体験とふりかえり
1月24日(水) 9時から14時まで
参加者)園長、主任保育士、保育士4名
対象) 5歳児14名
活動内容
【1回目】 アドバイザーが候補地の神社の森の視察を行ったうえで、園の要望と課題について聞き取りをし、
次のような課題が明らかになった。
1.自然保育に興味があり、積極的に取り組みたいが、実践の仕方がわからない。
2.ケガなどのリスクに対する対応の仕方がわからない。
3.自然保育に取り組むためには、保育計画の見直しが必要。
【2回目】 保育士を対象とした自然保育に関する理解を深める勉強会を実施し、ケガなどへの対応処置や、自
然保育を行うため保育計画を見直すことの必要性について検討した。
アドバイザーから「子どもの自己防衛本能や危機回避能力は大人が思っている以上高く、園児個々の性格を
把握したうえで、保育士がケガなどへの対応処置や救急連絡網など整備して活動するとよい。」とのアドバ
イスがあった。
また、「現状の行事などの目的を考えたうえで、保育計画を見直すなどの検討をすることが望ましい。」と
の提案があった。
写真① 近くの神社の森を視察 【1回目】 写真② 保育士を交えた勉強会 【2回目】
【3回目】 前回の勉強会で学んだことを踏まえ、午前中、神社の森を利用し5歳児を対象に、初めての自然保
育体験を実施し、午後は保育園関係者とアドバイザーでふりかえりを実施した。
最初にアドバイザーから
1.自分がケガしないようにすること。
2.誰かにケガをさせないようにすること。
3.この森を大切にすること。
の3つを森でのお約束として、参加した園児に伝えてから、自然保育体験を始めた。
園児たちは最初何をしていいのか戸惑っていたが、慣れてくると活発に活動し始めた。アドバイザーからは
「大人があまり指図せずに、園児のすることを見守ることが大事。」 とのアドバイスがあった。
写真③ 最初に3つのお約束をみんなできく様子 写真④ 木に登ったり、遊び始める
アドバイザー派遣の結果
・勉強会を実施することで、保育士と園の間で自然保育に対する共通認識が持てた。
・ケガ等の事故が発生した際の対処法が明確になり、緊急連絡網や対応マニュアルの整備を進める
ことになった。
・自然保育を取り入れるため、園の保育計画を見直すこととなった。
活動の感想(実施後のアンケートから抜粋)
・森林教育のすばらしさをあらためて実感した。
・児童の行動にあまり干渉せず、子供たちの自主性に任せられるようにする。
・今後は森での自然保育の時間を少しずつでも増やしていきたい。