ヒロメとは(概要)
・ワカメの近縁種で全国でも限られた海域に分布します。・1枚の広い葉、シャキシャキの歯ごたえ、やわらかで独特のとろみが、ワカメと違います。
・収穫時期は1月から4月で生のヒロメが店頭に並ぶのは、三重県南部の春の風物詩です。乾燥品や塩蔵品もあるため、1年中いただけます。ワカメと同じ料理に使えます。
ヒロメとは(少し詳しく)
・ワカメより暖海性です。1メートル前後になり、葉は平面的で広くワカメのように端が分かれません。また胞子形成部(メカブ)がありません。・分布域が限定されるため、広く流通しませんが、千葉県・三重県・和歌山県・徳島県・大分県では食用にされています。
・三重県南部では、天然ヒロメが“ワカメ”として昔から愛され、味噌汁・酢の物、鍋物に使われます。
・生・塩蔵・乾燥の形態で流通するのは、ワカメと同じです。
東紀州ヒロメ養殖協議会
・目的:養殖技術の改良、知名度の向上、販路拡大、加工・保存の技術開発、種糸の安定供給などの改善点があり、これらを一元的に行い、生産者を支援します。・構成:平成25年2月に、紀北町尾鷲市の漁業者・漁協・市町及び県で結成されました。
・活動:年に数回、会合を開き、各課題の検討や情報共有を行っています。
三重県のヒロメ養殖の歴史
・平成18年:比較的漁労負担が少なく高齢者も参加できるため、在来種であるヒロメの養殖技術を確立する目標が示されました。・平成18~22年:尾鷲農林水産商工環境事務所(現、尾鷲農林水産事務所)主導で養殖試験が開始され、尾鷲栽培漁業センターとの連携により、平成22年に本格的な海上養殖試験に移行した。
・平成23年:種糸の生産技術が確立されました。
・平成25年:漁業権切り替えに伴い紀北町の海野、尾鷲市の大曽根・早田・古江で海藻養殖の漁業権を取得し、生産が始まりました。
パンフレット(PDF、A4カラー両面)
養殖生産地
三重外湾漁協 長島事業所・海野 紀北町海野191-1 電話0597-47-1406同 尾鷲事業所・大曽根 尾鷲市大曽根浦82 電話0597-22-0811
同 三木浦事業所・曽根浦 尾鷲市曽根浦216-4 電話0597-27-2010
市町県窓口
・紀北町役場 水産係 電話0597-46-3116・尾鷲市役所 水産振興係 電話0597-23-8231
・尾鷲農林水産事務所 漁政課 電話0597-23-3512