熊野古道荷坂峠バードウォッチング(森林・林業百景 第4弾)
森林・林業百景の第4弾は、熊野古道荷坂峠の散策の際に、沿道で見つけたシジュウカラとコゲラ、ヒヨドリ、モズ(野鳥)を紹介します。
こちらはシジュウカラの写真です。この子は黒い帯模様が太いのでオスでしょうか。
【目】スズメ目 【科】シジュウカラ科 【和名】 シジュウカラ(四十雀)
【学名】 Parus minor 【全長】 15cmほど
この日は、12月初旬の天気の良い日の古道散策でしたが、十数羽のエナガなどの群れに混じり、シジュウカラも姿を見せてくれました。
小枝に止まりながら、木の実を器用に脚で押さえ、実を突いて食べていました。
シジュウカラは喉からお腹の下まで、黒いネクタイをしているような帯模様が特徴の野鳥です。
こちらはコゲラの写真です。
【目】キツツキ目 【科】キツツキ科 【和名】 コゲラ(小啄木鳥)
【学名】 Dendorocopos kizuki あるいは Picoides kizuki 【全長】 15cmほど
茶褐色と白のまだら模様の羽の日本に生息する最小のキツツキです。
キツツキ類は、樹の幹に縦方向に捉まったり、枝にぶら下がったりすることもできます。
この日は、上記のシジュウカラ君と一緒に、十数羽のカラ類の群れに混じり、姿を見せてくれました。ギー、キッキッキという特徴的な鳴き声と枯れた松の木を突く音で、この子に気づくことができました。
こちらはヒヨドリの写真です。
【目】スズメ目 【科】ヒヨドリ科 【和名】ヒヨドリ (鵯) 【学名】 Hypsipetes amaurotis
【全長】 28cmほど
ピーヨ、ピーヨとうるさく鳴いて、この日、古道沿いで聞いた野鳥の鳴き声の中で一番目立っていましたが、樹上の高いところにいて、中々姿を見せてくれませんでした。
左の写真は何とか一枚、荷坂峠沿いで撮影できたヒヨドリの写真となります。右の写真は、紀北町内の別の熊野古道沿いで撮影した写真ですが、ヒヨドリの姿がよくわかるので、今回、参考として掲載しておきます。
ヒヨドリは、他の野鳥と比べて体も大きく、ピーヨ、ピーヨとうるさく鳴き、とても目立つので、古道散策の際は見つけやすい野鳥の一つです。
こちらはモズの写真です。
【目】スズメ目 【科】モズ科 【和名】 モズ(百舌、鵙) 【学名】 Lanius bucephalus
【全長】 20cmほど
モズは百舌と漢字で書きますように、他の鳥の鳴き真似がとても上手です。
この日も、聞き慣れない鳴き声を聞いたので、樹上に目を移すと、左の写真のオスのモズ君が、樹の上の方で、高らかにさえずっていました。右の写真はメスのモズになります。この日はメスのモズは見つけてすぐに藪の中に消えてしまったので、うまく撮影できませんでした。参考に紀北町の別の熊野古道沿いで撮影した写真を掲載しておきます。
熊野古道荷坂峠は、沿道に広葉樹がたくさん見られ、野鳥たちもたくさん集まる自然豊かな道ですので、是非、自然観察やバードウォッチングを目的として、散策に訪れてみてください。