熊野古道馬越峠(銚子川河川敷)バードウォッチング
(森林・林業百景 第2弾)
森林・林業百景の第2弾として、今回は、熊野古道馬越峠の散策の際に、バードウォッチングのために立ち寄った銚子川の河川敷で見つけたホオジロとエナガ(野鳥)を紹介します。
【目】スズメ目 【科】ホオジロ科
【和名】 ホオジロ(頬白)
【学名】 Emberiza cioides
【全長】17cmほど
銚子川の河川敷で見つけたオスのホオジロ君
です。顔が白と黒のまだらの小鳥で、尾鷲市や
紀北町でもよく見かける身近な野鳥の一種です。
住宅周辺の林縁部や農耕地、草地、河川敷等
の身近な場所に生息しており、スズメより体が
一回り大きく、尾羽も長いため見つけやすいと
思います。オスは目立つ場所でよくさえずって
います。
この日も自分の縄張りを主張しているのか、
松の木の上に止まって大空に向かって盛んに
さえずっていました。
丸っこくてかわいいエナガは、私の一番のお気に入りの野鳥です。
【目】スズメ目 【科】エナガ科 【和名】 エナガ(柄長) 【学名】 Aegithalos caudatus
【全長】 14cmほど
綿を丸めたような小さな体に、長い尾を付けたようなかわいらしい小鳥です。
体の色が白と黒とぶどう色の三色で、両側が白の長い黒い尾羽が特徴的です。非繁殖期は群れをつくって生活しているため、秋から冬にかけての古道散策の際などには、運が良ければ、数十羽のエナガの大群に出会すことがあります。
馬越峠だけに限らず、他の熊野古道沿いの森林等でもたくさんの野鳥や、滅多に出会うことはできませんが、運が良ければニホンリス等の小動物も見つけることができます。
古道散策の際は、峠からの眺望や石畳・お地蔵様といった史跡等ばかりに目がいきがちですが、時には自然観察やバードウォッチング等を目的として、訪れてみてはいかがですか。