三重県警察本部及び尾鷲市等の関係機関が連携し、尾鷲市の市街地に大型獣が出没した際の対応合同訓練を実施しました
令和6年2月26日(月)に尾鷲市九鬼コミュニティーセンターにおいて、三重県警察本部及び尾鷲市、(一社)三重県猟友会、尾鷲市九鬼区、三重県等の関係機関が、市街地に大型獣(ツキノワグマ)が出没し、住民に怪我を負わせ逃走したという想定で、合同訓練を実施しました。
この訓練は、全国各地でクマ類やイノシシ等の大型獣の出没や被害が発生していることを受け、関係機関の連携強化と緊急時の対応能力の向上を目的として行われたものです。
まず、尾鷲市九鬼コミュニティーセンターの会議室において講義(座学)が行われ、三重県警察本部生活安全部 生活安全企画課許可等事務室 課長代理から、大型獣の出没時の対応について、警察官職務執行法や緊急避難等の関係法令等を中心とした説明があり、その後、三重県農林水産部獣害対策課 捕獲管理班長から「三重県ツキノワグマ出没時対応マニュアル」や鳥獣保護管理法に基づく捕獲許可等に関する説明、尾鷲市水産農林課長から、尾鷲市における大型・中型獣の目撃情報や「尾鷲市鳥獣被害防止計画」に基づく緊急時の対応などについての説明がありました。
座学の後は、本訓練は実地訓練へと移行し、まず、会議室において、ツキノワグマによる人身被害の発生、場所、負傷者の状況等について、九鬼区長から尾鷲警察署及び尾鷲市への通報から始まり、尾鷲市における関連情報の収集、各関係機関への情報伝達等の初動対応の訓練が行われ、その後、実際にツキノワグマが逃げ込んだ倉庫付近に場所を移動し、三重県警察(尾鷲警察署)主導のもと各関係機関が連携し、ツキノワグマの捕獲訓練を実施しました。
三重県警察本部生活安全部の訓練に関する説明及び講義(座学)の状況
三重県農林水産部獣害対策課及び尾鷲市水産農林課の講義(座学)の状況
大型獣出没時の対応合同訓練(情報収集や情報伝達等の初動対応)の状況
大型獣出没時の対応合同訓練(現場状況説明及び捕獲許可証の交付)の状況
大型獣出没時の対応合同訓練「箱わな(ドラム缶式檻)の設置」の状況
大型獣出没時の対応合同訓練(実地訓練)の状況