平成29年2月10日で開館10周年を迎える県立熊野古道センターにおいて、1月21日(土)に記念イベントが催され、記念式典や「尾鷲ヒノキ」をテーマとしたシンポジウムなどが開催されました。
記念式典には、鈴木英敬知事と東紀州地域の5市町の首長らが出席し、10周年の節目をお祝いしました。 |
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三重県知事 鈴木英敬 主催者あいさつ 記念式典会場の様子
まず、鈴木知事から「熊野古道センターは、尾鷲ヒノキや熊野スギといった地元の木材を使用し、大胆さと繊細さの両方を織り成す素晴らしい建物である。開館10周年を迎えることができたのも多くの皆さんのご協力があったからであり、あらためて感謝を申し上げたい。」「これまで10年間で熊野古道センターが果たしてきた役割やこれから東紀州地域の活性化のためにどのような役割を果たしていくべきなのか等を、本日皆さんと改めて考えたい。」などのあいさつがありました。
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尾鷲市 岩田市長 来賓あいさつ NPO法人熊野古道自然・歴史・文化NW 花尻理事長あいさつ
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また、「尾鷲ヒノキ」をテーマにしたシンポジウムでは、熊野古道センターの基本設計審査委員を務めた速水林業の速水代表がコーディネーターを務め、同センター建設時の選定委員であった鳥羽市「海の博物館」館長の石原さんと同センターを設計した広谷さん、天竜林業研究会の山田さんをパネリストに迎え、6,549本の尾鷲ヒノキを使用して建設された同センターの特徴や設計等に係る建設当時の思い等の様々な話が紹介され、当地域の宝である「尾鷲ヒノキ」の魅力についての再確認と将来に向けた林業の在り方などについて活発な意見交換が行われ、約170名の方々が本シンポジウムを来聴されました。
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最後に、速水代表が「同センターで使用した尾鷲ヒノキは、切り出した山や携わった人々、植林の状態などの全てが記録されている。尾鷲ヒノキの山とつながっているこの建物を、熊野古道共々一緒に愛してもらえればありがたい。」と締めくくり、本シンポジウムは幕を下ろしました。 |
また、熊野古道センターの展示棟では、昨年5月に開催された伊勢志摩サミットで使用された尾鷲ヒノキの円卓等が展示され、来場者は安倍首相が座った椅子に腰を掛けたり、その様子を記念撮影するなどして楽しんでいました。
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伊勢志摩サミットで使用された尾鷲ヒノキの円卓 ヒノキ楽器のコンサートの状況
また、野外の芝生広場では、県産材で作成されたヒノキ楽器のコンサートと打楽器「カホン」の体験会や木のおもちゃの教室、ネイチャークラフト等の木工体験なども開催され、多くの来場客の皆さんに本イベントを楽しんで、また、尾鷲ヒノキに十分に親しんでいただけたのではないでしょうか。
ネイチャークラフトや木のおもちゃの体験教室の会場
ヤーヤにゃんと記念撮影をする知事
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