肥料の消石灰による目の事故に注意を!!
農作業等において、肥料の消石灰を使用するときは、目に入らぬよう保護メガネをかけ、皮膚につかないよう保護手袋を着用し、吸入しないよう保護マスク等を着用し、取り扱いには十分注意しましょう。
目に入った場合などの応急措置
消石灰は、水酸化カルシウムの別名で、生石灰(酸化カルシウム)に水を加えて作られるアルカリ性の物質です。
・目に入った場合は、きれいな水で十分に洗浄し、すぐに医師の診察を受けましょう。
・皮膚についた場合は、きれいな水で十分に洗い流しましょう。
消石灰がついた衣類は脱ぎましょう。気分が悪いときは医師の診察を受けましょう。
・吸い込んだ場合は、うがいをし、気分が悪いときは医師の診察を受けましょう。
・飲み込んだ場合は、口をすすぎ、医師の診察を受けましょう。
どんな危険があるの?
水酸化カルシウム(消石灰)の危険有害性は
・皮膚刺激
・重篤な目の損傷
・呼吸器系の障害
・長期または反復ばく露による肺の障害のおそれ
が挙げられます。
(厚生労働省「職場のあんぜんサイト」のモデルMSDS情報より抜粋)
消石灰は、過去には学校や運動場のライン引きにも使われていましたが、ライン引き用の消石灰による目の事故が確認されたことから、社団法人日本眼科医会が、平成19年に学校での消石灰の使用禁止を文部科学省に要望し、学校においては消石灰ではなく、より安全な炭酸カルシウムを使用するようにとの指導がなされています。