三重県では、農福連携の拡大と定着に向け、平成23年度から専任の担当者を配置しながら、農福連携を進める人材と組織の育成を主眼に置いて施策を推進してきたところ、平成30年度末時点における、農林水産業と福祉との連携取組は104件となり、農業だけでなく、林業や水産業にまで、取組が着実に広がってきています。
国でも令和元年6月、「農福連携等推進ビジョン」が策定され、国と地方、関係団体等が協力し、さまざまな取組が進められることとなっています。
一方で、ひきこもりなどの若者や就職氷河期世代に対する安定就業に向けた支援の必要性などが論じられる中、農業に参入した福祉事業所や農林水産事業者における農福連携に対するニーズなども刻々と変化してきています。
こうした状況を踏まえた上で、農福連携の取組をさらに加速していくため、令和2年3月本県における今後の農福連携の取組方向をまとめたビジョンを策定しました。
農林水産業が障がい者等の働く場の選択肢の一つとなるよう、このビジョンに基づいてさまざまな取組を進めていきます。