平成17年度モデル地域計画
ほうすけクラブ(いなべ市)
地域の概要
古田地区では、地域の美しい自然、空気、水、山野を皆で守り楽しむことをテーマに、地域の活性化に取り組んでいます。具体的には、集落全体の合意により地区の農業の担い手として設立された特定農業法人が、農地の集積を受けて、水稲・小麦・大豆・野菜を栽培して農地を守るほか、6次産業として「えぼし」という餅加工直売施設を整備し、地域の野菜や餅加工品を販売しています。また、地区の里路・里山・遊休農地に手を入れて、「古田遊歩道」「炭窯」「ビオトープ」を整備し、自然の大切さを広く訴えながら里山保全活動やグリーン・ツーリズムに取り組んでいます。
目指そうとする地域の姿
遊休農地を利用して、農業体験自然公園を作り、麦や蕎麦の栽培を行い川沿いに水車小屋を作り小麦粉や蕎麦粉を挽き、農村の原風景を眺めながら都会の人を交えての挽きたて蕎麦粉による蕎麦打ちや豆腐づくり体験を行う。また、わら細工や木工細工などの郷土で伝承された作業の体験をしてもらえる施設の建設を考えている。
古田の自然の中での楽しみの場所として、短期でなく長期にグリーン・ツーリズムが行われ都会の人も地元の人も共に楽しめる心和む癒しの場所を作り、心豊かな住み良い農村を再構築する。具体的に農作業や山仕事の楽しさを体験するために、廃屋や空き家を利用した滞在場所を提供し、その良さを分かっていただけた人・家族の移住してもらえる宅地の整備(山留住宅)も完了しており、新しい息を入れたいと考えている。
■目標項目 | ■具体的な対応策 |
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ビオトープを含む田舎景観の形成 | 農業体験自然公園の田舎景観形成を兼ねた水車小屋を地域住民の手で建設する。 |
体験工房運営に向けた体制の整備 | 都市との交流を進めるため体験工房の開設について検討し、先進地視察を行う。 |
グリーン・ツーリズムのPRの充実 | 古田地区で進めているグリーン・ツーリズムをPRするために、パンフレットとHPを作成する。 |