平成16年度交流ニーズ調査結果の概要(2005/3/1)
調査の目的
心豊かな里づくり研究会では、「心豊かな里」での交流を盛んにしていくためには、県内にお住まいの方に県内の「心豊かな里」を知っていただき、ファンになっていただくことが大切だと考えています。そこで、県内にお住まいの方の率直なご意見を集約し「心豊かな里」の交流方策につなげていくため、交流ニーズ調査を実施しました。
調査方法の概要
地産地消ネットワークみえの会員を対象に郵送調査を実施。(H16.11.30発送)
標本構成:401名(男性27%、女性73%)
調査結果の概要
1) 県内の農山漁村で余暇や休暇を過ごしたいとのニーズは高く(9割)、今後、農山漁村への交流来客者数が増えると予想されます。年齢層別では、リピーター確保について、40歳代以下の女性及び50歳代の女性がターゲットになると考えられるほか、新規開拓については60歳代以上の男性がターゲットになると考えられます。
(図1)今後県内の農山漁村を訪問して余暇や休暇を過ごしてみたいと思いますか?(1つ)
2) 「癒し」や「自然」を求めて農山漁村を訪問する方が過半数を超え、特に40歳代以下の層にその傾向がみられることから、施設整備にあたって「自然」の雰囲気を壊さない配慮が必要であるほか、リラックスできる雰囲気作りが重要であると考えられます。
(図2)農山漁村で余暇・休暇を過ごす目的について教えてください。(考えに近い3つ選択)
3) 農山漁村で利用したいサービス内容については、年齢層別・性別によって差がみられる場合があり、実施するサービス内容に応じてターゲットを定め情報発信の方法を検討する必要があると考えられます。(情報発信については(図7)をご参照ください。
(図3)農山漁村でどのようなサービスを利用したいと思いますか?(複数回答)
4) 農山漁村までの交通手段については自家用車を希望される方が多く、駐車場の確保や車でのアクセス方法を明示するなど、自家用車での来訪に対応する必要があると考えられます。また、60歳代以上の女性をターゲットとする場合は、公共交通機関の利用についても配慮する必要があると考えられます。
(図4)自宅から農山漁村までどのような交通手段を利用したいですか?(1つ選択)
5) 農山漁村で宿泊施設を選ぶときには、「料金」「料理」「施設の清潔さ」が重視され「施設の豪華さ」は重視されないという傾向がみられることから、施設整備にコストはかけず料金を低く抑える必要があると考えられます。年齢層別では、特に40歳代以下の層で「料金」を重視する傾向がみられます。
(図5)農山漁村で宿泊する施設を選ぶとき、どのような視点で選びますか?(3つ選択)
6) 農林漁業体験民宿については、年齢層による差は少なく、全体の約3割の方が宿泊したいと回答し、「リゾートホテル」や「旅館」のニーズを上回っていることから、開業に向けて支援が必要であると考えられます。
(図6)農山漁村で宿泊する場合、どのような場所で宿泊したいですか?(2つ選択)
7) 農山漁村の情報の入手方法については、年齢層による差が大きいため、ターゲットとする年齢層に応じて情報発信の方法を検討する必要があります。40歳代以下をターゲットとする場合は「インターネットホームページ」に重点を置く一方、60歳代以上をターゲットとする場合は「行政の広報誌」による情報発信についても配慮する必要があると考えられます。
(図7)農山漁村の情報をどのように入手したいと思いますか?
専ら利用したいという入手方法を選んでください。(3つ選択)