ささゆり会 事例発表 概要
「人の出会いが育む’むらおこし’」
ささゆり会代表 西井 玉枝 氏
・昭和57年バス路線廃線問題が起こり、女性グループで村おこしを始めた。
・朝市をして都会の人を呼び込もうと考えた。また朝市の機会に都会の人と仲間づくりをしようと考えた。朝がゆを炊いて無料で食べてもらい、会話をして仲間になってもらおうと考えた。
・仲間が仲間を呼び、環境ボランティア「ぽんぽこ山」ができた。荒れた山の間伐、田畑の草刈り等、地域のサポーターを努めてくれる。
・仲間ができたことでイベントを開催できるようになった。イベント時には都会の人が手伝いにきてくれる。七草がゆ、夏まつりには1200~1500人くらいのお客がくる。
・資本金0で出発したため、つまようじ1本を用意することから大変だった。朝市のPRのため、毎月朝市の前に手作りチラシ3000枚を松阪市内の団地、商店街のポストに入れた。PRを続けるうちに、「地域の分のチラシは配ってやる」という人がでてきて、さらにその人から仲間が増えていった。
・バス路線当初1日6往復、現在4往復。廃線にはならなかった。
・平成9年にお休み処うきさとむらをオープン。モロヘイヤうどん、薬草料理、よもぎもち、ふところもち等を提供している。
・2号店がベルファームにでき、若い女性3名が後継者として働いている。毎月1回「寝坊朝市」を開催している。
・体験教室をもっている。市内小学校3年を対象として、こんにゃくづくり、たけのこごはんづくりをしている。みどりの大切さをまなんでほしい。
・ 平成19年4月農協の統廃合により農協撤退。しかし日用品、食料品は必要。自治会が先頭に立ち住民が一体となって、住民会議すること20回。地域が元気でなければならないということで自治会、住民、うきさとむら出身者が資本金を出して、日用品、食料品、農業用品を扱う店を出すことにした。平成19年6月に開店した。
・また民営化に伴い、店のとなりの郵便局が廃局になり、協議して自治会が郵便事業を行うことになった。7月に店と郵便局をあわせた「コミュニティうきさと みんなの店」として地域の人に利用されている。
・辛抱強く、長く続ける。初心忘れない。前向きであること。
・ 今後のむらづくりは都会の人達とともに、都会の人にとって第2のふるさととなるように心がけたい。14戸の都会の人が移住してきている。現在でも毎週2人の男女がかよっている。