尾鷲市グリーンツーリズム推進協議会 事例発表概要
「地域資源をいかしたまちづくり」
尾鷲市新産業創造課 丸田 智則 氏
NPO法人天満浦百人会副理事長 松井 まつみ 氏
・ H18年は55,000人が尾鷲市にある熊野古道を歩いている。
・
まちかどHOTセンター(H16年4月)、アクアステーション(H18年4月)、熊野古道センター(H19年2月)、夢古道おわせ(H19年4月)、しお学舎(H19年7月)がオープン。尾鷲市での滞在時間の増加を図る。
・ H17年10月31日 尾鷲市GT推進協議会設立。各区長で構成される。協議会の下にWGを起き、実際に活動している人達を区長に紹介してもらった。
尾鷲市GT推進協議会の活動
・地域の資源の見直し(先進地視察、講演会、勉強会)
地元が盛り上がり、新たなグループ(アクアサポート古江、向井フレンズ)の設立につながった。
・体験メニュー開発、体験の講師のための研修
・モニターツアーの開催
・ 協議会の内外で自分たちにできることは何かを考え、実践する人がでてきた。(民宿の船での送迎、まちかどHOTセンター及び夢古道おわせでのレンタサイクル等)
・ 尾鷲市GT推進協議会は設立2年であり、まだまだこれからだと考える。尾鷲市の資源をより一層見直し、WGにたくさんの人に入ってもらい、連携したい。行政、関係機関とも連携し、活動を強化、充実させたい。連携にあたり、観光スポット、宿泊施設と組み合わせ、尾鷲にしかない魅力を作り上げたい。
・ GTを推進するにあたり、GTを一緒に進めていく地域の人に都市の人との交流を楽しんでもらいたい。苦痛になってほしくない。地域の宝物に気づいてもらい、誇りに思ってもらえるようにしたいと考えている。
NPO法人天満浦百人会の取組
・ H12年11月に天満浦百人会を結成。
甘夏みかん農家から、甘夏をもらい、ジュースやマーマレードにすることで資金を稼いだ。集会所の厨房が小さかったので、地震等の災害に備え、地域の防災拠点とするための資金にしたかった。
・ 夢古道おわせでの食事提供の話が持ち上がり、H19年にNPO法人を設立した。
・ 会員は30名。男8名、女22名。イベント時には15名の若いサポーターが手伝ってくれる。
キーワード
・目標の共有(「天満をにぎやかなまちにしょうらい」)
・人材は活かし切ること(人材発掘し、活かす)
・資金は自前で。
・継続は力なり。
・楽しいこと。
活動
・イベント、体験メニュー開発、商品開発等
・夢古道おわせのスカイフードレストランに出店。レストランのテーマ「これしかない、ここしかない、今しかない」。平成のおふくろの味を追求するよう努めている。他の出店グループとともにランチのポイントカードを作り、継続的な客の確保のため工夫している。
・地区防災施設としての、厨房を国民金融公庫からの融資をうけて「笑福工房」を自主建設。これが、大変な力、自信になっている。
・ もてなしとは会話である。
今後の展望
天満ウォーキング、天満荘(中電の保養施設)での休憩(食事、体験)、天鷲山 長楽院(比叡山別院)での精進料理と座禅体験など、天満を訪れた人に提供できるよう取り組みたい。